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もう卒業が迫ってきている

卒業しても私と会ってくれるのだろうか

それとも、卒業と同時に縁は切れて、あの(ひと)と結婚するのだろう

気持ちいいはずの行為も、不安が募ると感じなくなってくる

「ん……はぁ……ど、した?」

最中と分かっていながらも、目の前の彼がぼやけてしまう

重たい女になりたくないのに、先生のことになると余計なことを色々考えてしまって仕方ない

「せんせ、好き……」

「俺も、好きやで」

涙を誤魔化すようにして、彼を抱きしめる

私、恋愛なんて初めてだから

子供のようにねだって、泣いて、困らせることしかできないの




「ねぇ、せんせ」

「ん?」

「私が卒業したらどうするの?」

「そうやな、この関係も互いのために卒業までかな」

やっぱり、そう言うと思った

所詮、私はこの人にとって都合のいい女でしかないんだ

「じゃあ、卒業式の日一緒に居てくれる?」

「もちろん、ほら電車来るで」

「うん、また明日」

「じゃあな、気ぃつけて帰れよ」

ドアが閉まって、窓越しにあの人を見るけど、先生はスマホを取り出してメッセージを打っている

きっと彼女さんなんだろうけど

せめて、私が見えなくなるまでは見て欲しいな

「あーあ」

やるせない気持ちを小さく呟く

もっと早くに先生と会えていたら、今頃隣に居たのは私なのかな

考えたってどうしようもないことを馬鹿みたいに後悔していた

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設定タグ:浦島坂田船 , センラ , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
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湊音(プロフ) - 化零羽さん» こちらにもコメントをしてくださりありがとうございます(*´`)そう言って貰えて嬉しいですー! (2020年1月15日 23時) (レス) id: ce143170a2 (このIDを非表示/違反報告)
化零羽(プロフ) - ふあぁ…めっちゃ好きです…!! (2020年1月15日 22時) (レス) id: c8692e2cd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湊音 | 作成日時:2020年1月14日 9時

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