ちょっとまって、声優？

荒木冴という男 ページ7

少しの沈黙が流れた


その間にいつの間にか、コスモはいなくなり、荒木先生と職員室の前で2人きりの状態になっていた


冴「名前、教えてくれるか？」


『 御陵 蘭です』


冴「蘭ね、、、、１年Cクラス、C棟の206号室だな、、」



『C棟？ 206号室？ どこ？』



冴「あー、、、そこからか、、、案内しようか？
寮までだけど」



蘭としては

寮に行けないのは困る

だが、この教師に頼るのも、、、


最終的に悩んだ結果、荒木先生に頼ることにした




『お願い、、荒木冴、、』


冴「フルネームって、、、じゃ、いくか」






スタスタと歩く荒木冴に、金魚の糞のようについていく蘭


移動の最中、呼び方はなんでもいいと言われ、先生と呼ぶのも癪なので、冴と呼ぶことにした





冴「それにしても、206号室か、、、俺の真下だな」



『え"』



冴「そんなあからさまに嫌な顔するなよ、、」



顔を顰めた蘭に対し、冴は苦笑いで返す



冴「(なんで、そんなに俺の事毛嫌いするんだ？、、、

ってっ、、なんでそんな事聞きたいんだ俺、、、
別に嫌われてても気にしないタイプだろっ、、)』



『どうしたの、冴、、1人で百面相、コワッ』



冴「あっ、、あぁっ、、、

って、ひでーな、お前、、、



っと、着いたぞ、また困ったことがあったら言えよ」




『、、、ありがとう、、冴、』



少し悔しそうな顔でお礼を口にする



冴「、、、なーんだ

可愛いとこもあんじゃねえか、、お前」






フッと笑って去っていく冴を見つめながら、意味深な言動に頭をかしげる蘭だった






翌日、クラスへの行き方が分からず、朝イチで冴の部屋を訪れることになるのは誰も知らない


　


　

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