ちょっとまって、声優？

思わぬ所で ページ39

帝「前から思っていたんだが、

蘭は演技経験があるのか？」


『え、なんで？』


帝「この前の読み合わせだ。

あれは素人のソレではなかったしな！

その間抜けな表情は、もしや当たっているか？」



『ぁ、あーうん。
昔、ちょっとかじってただけ』



帝「この青柳先輩に隠し事は100年早かったな！」



『いや、ちょっと、うざい』


ふとした帝の問い
ほんのわずかな動揺は、帝には届いていないだう









？？「・・・蘭？」









『・・・意外に泣けた・・・』


帝「ああ！ あの女優、前から思っていたがなかなかのナイスバディだったな！」


『いや、そんな話ししてない』




帝「ん？蘭はああいう系より、控えめな感じが好みか？」


『・・・・・・永遠の思春期かよ・・・』



ボソっと放った言葉は、帝には届いていなかったらしく、当の帝は、手を顎に当てて考え込んでいた




『・・・・・・？』


帝「すこし疲れただろう？ 飲み物買ってくるぞ


勿論、俺の奢りでな！」



『奢りなら、、んー、、、甘いので』



甘いのだな、わかった
と言ったあと、帝はすこし場を離れた
くるときにここら辺を歩いたが自販機はなかった

いや、自販機はあった
なんなら映画館の中にもある

ないのは100円均一の自販機だ

帝のことなので、多分、100円均一の自販機で買うことだろう





すこし時間はかかるかもしれない


かと言って、テンプレのようにナンパに遭遇する心配はないだろう

この身長だ

いくら女顔だからと言って









男Ａ「えーー、男？

いやいや、嘘つかなくてもいいよ」


男Ｂ「あ、なんなら俺んちくる？

そこなら、人目気にせず、性別どっちかたしかめられるでしょ？」






『・・・・・・はぁ』




たかを括っていたからいけなかったのか、、、


このまましゃべって時間と気力を無駄に浪費するのももったいない

ここはもうダンマリでいこう



男Ａ「ね？いいでしょ？！？」

男Ｂ「あれ？ダンマリ？

またまた、恥ずかしがっちゃって〜」


男Ａ「あれか！「無言は肯定ととる」ってやつ！」

男Ｂ「お！ やっと行く気になった？！」





やたらと「！」と「？」が多いこいつらに、そろそろ怒鳴りそうになったとき


⁇「ふふ」



長いロン毛の不気味に笑った人が、2人を手招きして耳打ちした



とたん、2人はこっちを見るなり顔を真っ青にし、逃げていく





『ぁ、ぉ、ま、、ぇ、、え？



ひ、、ぃ、 ひ、び、、き、』

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