裏側 2 ページ29
「大事な存在」
それを聞いた時、俺の心は跳ね上がるが
だけど、言葉には魔法がかかっていただけなんだ
シンデレラのように、一時だけの幸せ
その一瞬に魔法がかかるだけで、ずっとお姫様のように優雅な気分でいられるわけでは無い
あの物語だって、魔法使いが夢を見させているが本当は違う
魔法使いが夢を見せたのは事実
だけど12時までという制限をつけたのも、魔法使い
制限があるなら、元から夢など見させなければよかったんじゃ無いか
だから、この黒い気持ちが生まれるんだ
ねぇ、蘭さん
俺は要らなくなったのかな
蘭さんにとって、俺よりもその子を優先するの?
なんで?
蘭さんと先に出会ったのも、蘭さんの笑顔、泣き顔、悔しがる顔、寝起きの顔、
ぜーんぶ、俺が独占できると思ってたのに
なんで蘭さんはその子の隣で笑ってるの?
柄じゃ無いことなんてわかってる
いつもの俺なら、流して、蘭さんが自立してよかったなー、なんて呑気に構えて、そのうち蘭さんがまた頼ってくれるってわかったたから
でも、今回は違った
蘭さんがどこか、俺の知らないとこに行って、俺じゃ無い人に頼って、誰か知らない人の隣で笑って、泣いて、悔しがって、、、
俺は要らない存在になってしまう気がした
大切な人に捨てられるかもしれないというのは、こんなにも怖かったのか
こんなにも愛しているのに、こんなにも辛いのか
蘭さんはまた、誰かを虜にしてしまうんだろうな
今までは、そんなもの興味のかけらもないと、切り捨てていたが、今はわからない
想像以上に楽しそうなのだ
この学園にいる蘭さんが
その日の放課後
俺は少し出かけると言って、寮を出た
蘭さんの誕生日プレゼントを買いに
そう、
嫌なことが起これば、自分で起こしちゃえば良いんだ、良いことを
冬夜「蘭さん、これ受け取ってください
誕生日プレゼントです」
『時計と、、、指輪?』
冬夜「仲良しの証拠、みたいな意味があるらしいんですよ、指輪って」
『サイズ的に薬指だ』
冬夜「どっちの手につけるんですか?」
『左手、冬夜からもらったんだし、汚したくない
それに、2つ、あるんでしょ?
ふふっ、冬夜と結婚したみたい』
冬夜「なっ…」
『顔赤いよー 旦那さーん?』
蘭さんが笑ってる
あぁ、幸せだ
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Rairu(プロフ) - 全然更新出来なくてほんとにっすみません!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 6cd9da016d (このIDを非表示/違反報告)
Rairu(プロフ) - ありがとうございます!!お盆になると時間ができるので、更新頑張ります! (2020年8月8日 17時) (レス) id: 6cd9da016d (このIDを非表示/違反報告)
銀崎 零(プロフ) - 面白かったです!!更新頑張ってください!! (2020年7月28日 17時) (レス) id: c49dd06a2c (このIDを非表示/違反報告)
銀崎 零(プロフ) - 荒木先生が、、、びーのえるに、、、みたいな…… (2020年7月28日 17時) (レス) id: c49dd06a2c (このIDを非表示/違反報告)
銀崎 零(プロフ) - よっしゃ、オンエアの作品見つけた!! (2020年7月28日 17時) (レス) id: c49dd06a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rairu | 作成日時:2020年1月14日 21時