ちょっとまって、声優？

クラス別学年合同授業 ８ ページ23

男A「改めて自己紹介するか」



他2人に問いかけるように言う、圧倒的お父さんの雰囲気を醸し出す人



立夏「俺は夜来立夏だ、よろしく頼む、御陵」


佐和「俺は、見明佐和、よろしくな？」


優那「俺は、森重優那。 はい、握手

よろしくな？ 御陵」



この３人ともしっかししてそうで、ひとまず安心した蘭は、優那の手を握り返す


３人がこれから行われるダンスのテスト？について話し合ってる中、蘭は1人だけ


『(俺も留年してなければ今頃3年生かぁ
でも、こんなにしっかりした3年生じゃなさそう…

どちらかというと後輩デレデレに甘やかしてそう)』



という感じでぼーっと考え込んでしまっていた


そう、蘭はこんなんでも、今年で１８だ





優那「〜〜〜・・・・・・ってな感じでどうだ？」


唐突にこちらに話が振られる


『はい、大丈夫です』






それからは、黙々と4人で、ダンスのことを決めた


即興なので、大まかなことしか決められないが、最初はどんな種類の曲が来てもいいよう、立ち位置はこれとか、




でも、3年生と組めてよかったかもしれない

経験の差が違う









それから、だいたいが決め終わった頃、本番がやってくる


適当に座り、中央の生徒たちの方を見ると、やはり即興は戸惑っている


さすが、3年生はこなれた感じがするが、それは冴の無茶振りであって、即興ダンスに対してでは無い




いよいよ、次の次に出番がくるとなった時


優那さんが話しかけてきた


優那「緊張、してるか？」

『え、いえ、全然』


優那「珍しいな、本当に1年か？」


ふっ、と笑って冗談っぽく言う優那さん

実質3年だけど、まだまだ1年っぽさを味わいたい




ちなみに呼び方は、優那さん、立夏さん、佐和さん

で、冴とみんなの前で呼び捨てで読んでいたのが生意気に見えたのか、さん付けは驚かれた






冴「次ー」



立夏「俺たちだ、いくぞ」


佐和「おし！やりますかー」


優那「やる気十分だな」



3人には謎の貫禄があり、とても頼もしく見える




ダンス中も、お互いをフォローしあい、他の生徒からの注目もすごくあった


立夏さんと佐和さんが所属しているユニットは、乙女ゲーで人気らしく、女性ファンが多いらしい


まぁ、男性声優なんて、男の人のファンはそもそも少ないけど



でも、スポーツアニメなどに出たら、男性人気も上がりそうだ







ダンスの結果、冴の評価はわからなかったけど、なかなかのものになった

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