ちょっとまって、声優？

天才なんかじゃ無い　２ ページ13

七緒「• • • • • • • • •」

『• • • 七緒？、次、俺たちだよ』



蘭の問いかけに、気まずそうに返事をする七緒


先生の目の前
みんなの目の前に立つと、視線が前後に突き刺さる

期待や、待望の目 同情や、嫉妬の目

さっきまでのガヤガヤが一瞬で静かになる


それは蘭の顔のせいか、

七緒の認知度のせいなのか、

いや、どちらもなのだろう



『七緒、俺成績良くしたい、、てか、手抜いたら、、
、、、、(冬夜に)しばかれるから、七緒も手、抜かないでね』


静かな空間にポツンと響き渡る声

その内容に、一同はぽかんとする




七緒「え？えーっと、？」

『先生、準備オッケーでーす』


先生も、謎の蘭のセリフに困惑しながらも、早速映像を流してくれる



偶然それは感動もの

泣き演技は難しいと評判だ




(七緒)「ってよ、、、まってよ、、、まって、、

　 まってよ！兄さん！！」


七緒の天才的な演技に続き
蘭のセリフ。なんだかんだで謎が多いが、あまり周りに興味は持たれていないようだ


蘭「っ、、、ごめ、っ、、ごめんな、辰矢、、、

にいちゃん、もう、無理なんだ、、周りの視線全てがおれを、、、おれ、」


一同「「「(((！！！！！！)))」」」


予想外の出来栄えに、クラスメイト、教師、七緒までもが固まってしまった


蘭「た、つ、や、っ、、っ、、、ごめんな、、」



蘭のセリフで終わるこの映像

その場にいた全員が、圧倒され続けていた




それもそのはず、
元々、演技は蘭の得意中の得意分野

夢の先学園、演劇科は名門中の名門、マンモス校だ

そこで実力が認められた蘭はこの学園で恐らく1番、かもしれない



先生「吉條の実力は知っていたが、、、

御陵、お前、、、」



どこでそんな技術を、、、その一言が出てこない

圧倒、その言葉に尽きる蘭の演技
動揺するにはたらすぎる



『あ"ー
ふー、つっっかれたー！』


演技とは真反対に、いつも通りに戻る蘭


その瞬間、次々に生徒がワラワラとよってくる


モブA「御陵！だったよな？！ 凄かったな！」

モブB「外部なんだろ？！ どうやったらそんな上手くなるんだ？！」



『上手くなる方法？


えっと、よくわかんないけど、、、



努力してる人としてない人を見抜く目もない人になんて、到底無理なんじゃない？





顔は困ったよな表情だが、目だけは、周りを嘲笑うような雰囲気だ

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