探偵チームＫZ Part② (ページ2)

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キーホルダーは知っているページ2

Aside

俺たちは遂に…中学受験を終えた！

ふぅ、何とか終わったな。

中学受験は、だいたい皆3校くらい受けるのが普通だと思う。

大抵試験の2日後に合格発表があって、それから2日後に別の試験、でその発表がその2日後、さらに次の日に3つ目の試験……って感じに。

ちなみに俺は1校しか承けてない。

落ちたら終わりだけど、正直俺が受からないわけないし、(常に全国模試総合1位だけある)
それになにより、

合格発表の明くる日までに4、50万円のお金を払い込まないと、取り消しになるんだ。

でも発表されてないのに振り込むなんて、無駄だよなー。

だから、もし3校受けたとしたら、130万くらい捨てることになる。

俺は…そのお金をゲームに使いたいんだよ！！

やっぱほら、ゲームって面白いやつは課金ゲーじゃん。

しなくても支障はないけど、やっぱカッコイイスキン欲しいじゃん？

てことで、1校だけにしました。

ちなみに、受けたのは上杉に黒木、小塚や若武と同じ、開生中学。

今日、合格発表があったんだけど、皆が受かったのか知りたいし、今日は早めに特別クラスへ行くことにした。

特別クラスに行くとかい、黒木、小塚、上杉が居た。

表情からして、受かったんだろう。

よかった…

黒「やぁA。」

『おー。3人とも、受かった？』

上「当然だ。」

小「うん！」

黒「受かったよ。」

やっぱり！よかったよかった。

黒「Aも、受かったんだろ？」

『おう！当然だろ』

ガチャっと音がして、ドアが開いた。

黒木聞いた。

「アーヤ、どこ受かった？」

アーヤっていうのは、黒木が言い出したニックネーム。確か小塚もそう呼んでたと思う。

俺は立花の方が呼びやすいから、立花呼びのままだけど。

立「浜田。」

みんなが一瞬、意外そうな顔をした。

俺は浜田っていう学校を知らなかったので、どんな反応をしたらいいかわからなかった。

でも表情が暗いし、第1志望じゃなかったんだろう。

上「受験は、運もあるからな。」

きっとこれは、上杉なりの慰めなんだ。

小塚が暖かい笑顔で言った。

「でも浜田は、勉強するにはいい場所だよ。」

「中学の偏差値はそれほとじゃないけど、高校に行けば64だからね。それは、中学三年間の間にみっちり教えて伸ばしてくれるってことだからさ。公立中学より勉強時間が多いし。」