【黒バス】あやかし堂と魔族と女神族と

第六話 ページ10

原「あー、もぉ！」


原はイラつかせながら銃先を定める。


だが、弾が当たる前にｺﾝｸﾘｰﾄの壁が視界を塞ぐ。


原「これなんの能力なんだよ！くそっ！！」


木吉「俺の能力だな。いやぁ、それほどでも」


原「褒めてないし！！！！」


ぎゃんぎゃんと吠える原に対し、木吉は照れるように顔を赤く染めた。



木吉の能力、鉄壁製(ｺﾝｸﾘｰﾄ)はその名の通り、ｺﾝｸﾘｰﾄの形を操る能力。


基本、木吉は壁として防御に能力を使っている。


木吉の体と同じように簡単には崩れない鉄壁。



日向「こっちも相手してくれよ！」


原「は！？」



日向の背後にいた、刀を構えた武士達が襲いかかる。


原は銃先を変え、武士を狙い撃つ。



原「あんたの能力、気持ち悪い！」


日向「あ？んだとコラ！？」



日向の能力、憎魂開門(ﾆｸｷｼｶｲﾓﾝ)。


戦国の武将や武士の魂を喚び、形を与える能力。


これには喚び出す武士の名や、戦の知識が必要とするが、歴史ｵﾀｸの日向に心配はいらなかった。



日向「おら！さっさと降参しろや！」


原「出来るか！？」


原の能力は遠距離能力。


中距離の二人には、相性が悪い。



木吉「おっと」


原「チッ！」


隙をついたはずだが、木吉の能力が邪魔をしてくる。



原「あー！邪魔！木吉の能力、邪魔！」



「なら、相殺してやるよ」



野太い声。


木吉は殺気のする方を向いた。



「久々だな、木吉」



木吉「…根武谷」



根武谷の能力と、木吉の能力がぶつかり合う。


鉄と、鋼。


日向「木吉と、同系能力者！」


原「遅い！来るなら早くこいよ！」



根武谷「悪い悪い。…その分、働いてやるからよ」


ごき、と指を鳴らした。




根武谷「勝負しようぜ木吉。お前の鉄と、俺の鋼。




どっちが先に壊れるか」




木吉「俺は、出来れば穏便にしたいんだが？」



【《暗黒結社：職人》根武谷永吉____能力名：鋼壁製(ｽﾃｨｰﾙ)】



原「これなら楽勝だね」



日向「あ？ナメんなよ？」



____木吉vs根武谷



____日向vs原

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