【黒バス】あやかし堂と魔族と女神族と

第一話 ページ5

《あやかし堂、ﾏﾌｨｱに告げる。赤司征十郎だ》


突然、ラクザン周囲に念話が入る。


小金井「これ、水戸部の能力だ！」


相田「水戸部くんのテレパス…！」



テレパス。頭の中に声を届ける能力。


届ける相手の場所が分かれば、大勢の人数をテレパスで繋ぐことも可能。



《その通り。今は水戸部さんの能力を借りている》



日向「あやかし堂社長が、なんで」


《事態が事態なんです。…いま高尾は暗黒結社の手にあります、このままでは、高尾は女神族の力を取り戻し、また始まりの能力(ﾏﾄﾞｰﾗ)を呼び出してしまいます》


宮地「何だと…！？」


福井「マズイじゃねぇか…」


《しかし、このラクザンには能力者が多数います。目的も似た、暗黒結社と対抗できる組織が二つ》



『…え、社長、まさか』



赤司が声を上げ、告げた。



『あやかし堂、ﾎﾟｰﾄ・ﾏﾌｨｱは只今を持ち、対暗黒結社に向け、手を組むことにした！！




二つの組織は協力体勢にある。諸君、能力戦争は、まだ終わらせはしない！！』



後半の声が変わった。



春日「！…首領」



《暗黒結社に、始まりの能力(ﾏﾄﾞｰﾗ)を渡すな！！！我々は、高尾救出と、始まりの能力(ﾏﾄﾞｰﾗ)剥奪の任務を行う！！！》



街のどこかで、桜井と青峰が顔を上げた。



《このテレパスは、あやかし堂、ﾏﾌｨｱに繋いでいる！これは命令だ、勝つのは、我々だ！！！！》



セイリンが顔を上げた。



カイジョーが顔を上げた。



シュウトクが顔を上げた。



あやかし堂が顔を上げた。



ﾏﾌｨｱが顔を上げた。



三組織能力戦争は、幕を閉じた。


三組織は二つになり、



巨大な能力戦争として、生まれ変わったのだった。

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