【黒バス】あやかし堂と魔族と女神族と

第十八章 曇り、のち、雷雨 ページ14

花宮「嫌な雰囲気だ」


地上制圧部隊。今吉と花宮。


今吉「何や？突然」


花宮「花宮隊の奴等がいるって事は、多分あいつらも出されてんな」


花宮隊。花宮を隊長とした瀬戸、古橋、原、山崎の所属する拷問担当の隊である。


彼等の能力は、人一倍タチが悪い。


今吉「あいつら？」



花宮「精神操作のｶﾞｷが連れてきた、三人の能力者のことさ」


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再会した高尾は、縮んでいた。


まるで子供の姿。


高尾「だれ？」


緑間「何で、こんな」


声、体、精神、記憶。全てが子供の頃に戻っていた。


《三人共！後ろ！》


唖然とする三人に、通信が入る。


途端、天上から巨大な手が振り降ろされてくる。


福井の能力で隅に避け、敵を捉えた。



そして、氷室と福井は顔を青く変えた。



「見つかっちゃったー」


「何してるアルか、ちゃんと仕留めるアル」


「仕方ないじゃろ、部屋が狭くて能力出しにくいんじゃ」



現れた三人。



氷室は声を失い、福井は絶望と戸惑いが混じった目をする。





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花宮「俺達、花宮隊でさえ、あいつらには手を出したくないね」


今吉「何者なんや、そいつら」



花宮の操る蜂が、指先に止まり指示を待つ。



花宮「あいつらは、無邪気なｶﾞｷみたいに、平気で人を壊す。善悪が分からないまま育った、能力者だ」



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福井「な、…んで…」



彼等は、あの日、確かに、



「んま、またやることは変わんないでしょ？




邪魔者を消せばいいだけ」




【《暗黒結社：師徒》紫原敦____能力名：お菓子の国のベル】



【《暗黒結社：師徒》岡村健一____能力名：巨大手腕(ﾋﾞｯｸﾊﾝﾄﾞ)】



【《暗黒結社：師徒》劉偉____能力名：黒蛇(ﾀﾞｰｸｽﾈｲｸ)】



命と引きかけに埋められた能力(ｷｽﾞ)は確かにここにあるのに______。



福井は胸を押さえた。

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