第九話 ページ13
一方、地上では降旗と山崎が能力交戦を繰り広げていた。
攻防を繰り返しながら、降旗は相手の能力を見定める。
降旗(奴の能力は、呪いのついた鎖。黛さんは戦線離脱。実渕さんは無能力者。…俺がやらないと!)
水を鞭のように振るう。
鎖が交差し、水を分解させてしまう。
鎖が糸のように伸び、降旗に襲いかかる。
水のバリアを体に纏い、鎖を跳ね返した。
山崎「チッ、相性悪いな」
降旗「…っ」
降旗は首輪を触る。
一度破壊した契約の首輪。
Aの力により、再びかけられたが、降旗の能力の威力は倍増している。
____降旗、君の能力は強い。
____だから、無茶をしたらいけない。
____能力が暴走したら、制御が出来なくなる。
Aの言葉が耳に残る。
降旗の能力は未完成。制御が不安定である。
それに対し、相手は暗黒結社。
相性が悪いのは、こちらも同じだ。
山崎「そういや、お前は人魚族だったな」
降旗「!」
人魚族。マフィアに滅ぼされた、降旗の一族だ。
山崎「人魚族には噂があるよな。
肉を食べたら不老不死。涙を飲めば億万長者。
血を浴びたら、人間を辞める、とか」
降旗「そんなの、噂だろ!?人魚族は、水を愛するだけの人間だ!」
山崎「でも実際、マフィアに滅ぼされただろ?」
マフィアは膨大な力が目的だった。
山崎「人魚族も、中村の一族だって、絶滅しかけている」
山崎はニヤニヤと笑い、鎖を近づける。
山崎「世の中、理不尽だなぁ」
____ガシャン。
鎖が降旗の周りを囲い込む。
実渕「降旗くんっ!!」
降旗「!?」
会話は誘導だと気づくも遅い。
鎖は降旗の体に巻き付いた。
降旗「ぐぁぁ!!!!」
山崎「仕上げだ!【毒蜘蛛の糸】」
山崎が指を鳴らしかける時、
鎖はバラバラに砕け散った。
山崎「______!?」
「勝手に可哀想な扱いにしないでもらいたいです」
風を纏い、降旗の体を支えている彼。
降旗は彼を見ると、安堵の涙を浮かべた。
中村「行くぞ降旗。一族の意地を見せてやる」
降旗「______うん!!」
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らすとうさぎ(プロフ) - りんごあめさん» ほわぁぁ!!ご感想ありがとうございます!!!! (2018年5月4日 19時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 面白すぎですね! 私どっぷりはまっちゃいました。更新楽しみにしてます(o^^o) (2018年5月3日 23時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
らすとうさぎ(プロフ) - 黒桜 亜琉麻さん» ありがとうございます!!頑張ります!!!! (2018年4月25日 19時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 亜琉麻(プロフ) - らすとうさぎさん» 少しずつでもいいのでゆっくりでも構いません!毎日が楽しいので、読んでいるだけで楽しいです!頑張ってください! (2018年4月25日 18時) (レス) id: e742954296 (このIDを非表示/違反報告)
らすとうさぎ(プロフ) - 黒桜 亜琉麻さん» そう言ってもらえると嬉しいです!熱心な人がいてくれると、やる気も出てきます!こんなごちゃごちゃしたお話に付き合ってもらい、ありがとうございます!! (2018年4月25日 16時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らすとうさぎ | 作成日時:2018年4月22日 21時