目を射る話-4 ページ6
『シン兄。開けて』
「A??なにしに来たんだよ」
『......逃げてきた、』
「誰から??」
『っ、私が逃げてくる相手なんて、カノしかいないでしょ』
シン兄は、頭いいのに察するのが遅い。
私が言いたくないコトまで言わせる。
でも、途中で"あ、わり"ってなり、ちゃんと理解してくれる。
そんなシン兄が、私は好きだ。
「取り敢えず、入れよ。うち泊まってっていいから」
『うん、おじゃまします』
「んで。今回はどっちが悪ぃんだよ」
『わかんない、カノに また欺いてるんじゃないの。って言ったら......』
「あー、カノも災難だな......」
[それは、茶髪さんが悪いですね〜!!]
「あ、おい、エネ!!」
『え、』
[茶髪さん、つり目さんが貴方のコトを名字で呼んだらどう思いますか??]
『カノが、名字で呼ぶ...??』
そんなコト、考えたコトなかった。
『哀しい、かな』
[でしょう!?それが、つり目さんの身にも起こってるんですよ!!]
『で、でも、カノが哀しいなんて......』
「カノが、溜め込む性格だってコト、お前が1番わかってるんじゃないのか??」
『っ、どんな顔して、会えば......』
その時、ドンドン。とシン兄の家の扉が叩かれた。
私も人のコト言えないけど随分と、近所迷惑な時間だと思う。
.次回 目を射る話-5.
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作者名:HONEY×BLOCK | 作成日時:2017年5月10日 17時