蜂蜜糖度……6{K.M side} ページ8
先生「〜であるからして、この問題を誰かに解いてもらおうか……、琥珀川、この問題の答えはなんだ」
今は5限目で数学。
Aは窓を見て何かを考えている。
__綺麗だな…。
『はい、○○です』
窓の外を見て考え事をしてて話なんて聞いてないはずなのに。
先生「正解だ」
キーンコーンカーンコーン
先生「今日の授業はここまで、気を付けて帰るように」
モブ「起立、礼」
ありがとうございました。
皆の声が響いた。
「A、部活行くぞ」
『……』
「A……?」
その時のAの表情を俺はきっと忘れることは無いだろう。
相変わらず綺麗で。
でも、放っておいたら消えてしまいそうなほどの儚さを纏っていて。
何も無いように取り繕っているけど、やっぱり……。
なぁ、俺はそんなに頼りないか?
『…っん、きよっ…』
「((ビクッ」
『……ょ』
小さい声で何を言っているか分からなかったけど、やはり、この感情に蓋をする事は無理なんだと実感した。
…お前を狙ってるヤツは多いんだよな。
実際、結構な頻度で呼び出されて、告白されてるしな。
なのに、こいつは付き合っても長くはもたない。
それに、告白された時の振り方が
『私、好きな人いるんで、ごめんなさい』
だ。
何回かその告白現場に居合わせたことがある。
居合わせる度に、俺の胸は痛んだ。
〈恋愛感情はそう簡単には捨てられない〉
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紅リング(プロフ) - 3票目に☆を押しました!!これからも私の小説を読んで頂けると幸いです!! (2016年9月25日 1時) (レス) id: 335c848095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三輪レイナ | 作成日時:2016年7月26日 6時