蜂蜜糖度……4{K.M side} ページ6
海南江「Aはさ、宮地と付き合ってるの?」
Aの偽りの友達、黒川海南江がそう言った。
Aと付き合う、か。
実現したらどれだけ嬉しいだろう。
本当なら、今すぐにでもAを抱き締めたい。
朝、寝ぼけて抱き着いてる事はAも知ってるけど、あれは嘘だ。
俺は、低血圧で目覚めは悪いが一旦目が覚めると、もう1回寝たりはしないからな((ドヤァ
……俺は確信犯だ。
Aが俺を拒絶する事は出来ないと分かった上で、Aに抱き着いている。
俺への罪悪感に駆られて。
___俺はこの時、選択を間違えたんだ。
___この頃の俺は選択の間違いに気づけなかった。
「なんでそう思うんだ?」
『なんでそう思う?』
海南江「イヤだってさ、登下校とかいっつも一緒だし」
「それは普通だろ」
海南江「まさか、付き合って……」
此処で付き合ってると言ったら、俺とAの関係に少しは変化が訪れるのだろうか。
「『ない』」
臆病な俺は、その可能性を試すことは出来ない。
良い方向に変化すればいいけど、しなかったら最悪だ。
ズキンッ
なんで、今更胸が痛くなるんだよ…。
恋愛感情なんて、昔捨てたはずなのに。
〈恋愛感情なんてモノは、一時の迷いだ…〉
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紅リング(プロフ) - 3票目に☆を押しました!!これからも私の小説を読んで頂けると幸いです!! (2016年9月25日 1時) (レス) id: 335c848095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三輪レイナ | 作成日時:2016年7月26日 6時