【銀魂】江戸の歌姫

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変装とまではいかないが、なんとなく雰囲気を変えて出かける。



結局、私がいつも林田さんと行くレストランで食事を済ませることになった。


たまにはトマトスパゲッティーにでもしようか。いや、やっぱりオムライスも捨てがたい。


「総悟くんは何にするの？」


これ、と彼が指したものは「牛すじカレーライス」で、意外だった。

じゃあ私はトマトスパゲッティーかな。あと紅茶もほしい。



店員さんに注文をして、総悟くんの方を何となくみていれば


「ねぇねぇ、あのカップルすごく美男美女じゃない？」


「どれどれ？あ、ほんとだ！」


そんな声が、ちらほらと聞こえてきた。
あの女性たちは、どこぞのカップルさんのことを言っているんだろう。


私も気になって、ちょっと周りを見てみる。


すると女性たちと目が合ってしまった。


「目が合っちゃった。聞こえちゃったかな？」

「ほら、あんまり大きい声で言うからよ」

「でも本当に綺麗な人だよね。なんか歌手のAにそっくりだよ。」

「彼氏さんは超イケメン！」



嘘でしょ。私たちのことだったの？


私がAであることがバレそうなのは、もはや別によかった。いや、よくないか。
それより、総悟くんと私がカップルのように見えたってことの方が問題である。

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