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試合が中盤に差し掛かったころ、私のサーブとなった。やっぱり1回目はあのサーブじゃないといけないよね!私はふぅと息を吐いてボールを天井すれすれまで上げた。工くんびっくりしてる笑 ボールが落ちてきたとき…ここだ。私はジャンプをしてタイミングよくボールを打った。ボールは誰の手に触れることなく相手コートに落ちた。
『え、入った?ラッキー!アウトかと思ったよ!』
鷲「こらA!それはするなって言ってるだろ!!」
『1本ぐらいいいじゃないですか!』
私は鷲匠先生に一言そういってまたボールを持った。今度は普通のサーブでいいよね。ボールを高く上げてジャンプし打つ。あのサーブのあとだと何か物足りなく感じちゃうけど我慢我慢。あれはあくまでもパフォーマンスなんだから!
『あれ、もう点入ったの?』
天「うん!ナイスサーブだったよ!」
『ちょ、私のサーブだけで勝てちゃうかも笑』
私は大人気ないので容赦なくバンバン打っていった。気づけば7点私のサーブでとっていた。私は流石に可哀想に思えてきたので威力を少し下げて隼人の方に打った。すると隼人がそれを打って、賢二郎にあげた。
『あっ、覚さんツー!』
私がそう言うと前衛にいた覚さんは賢二郎のツーを何とかあげた。
『ナイス!』
あっちのチームが若利さんにあげると思い込んでいたので私は英太にあげた。英太の方にはブロックがついていなかったのでそのままボールが落ちた。
『ナイスキー!』
天「さっきのよくツーって分かったね〜」
『直感がそう言ってて笑』
瀬「直感がってすごいな笑」
牛「残りの3点、全部サーブで決めれるか?」
『ふふっ、当たり前です。私は工くんと太一に打つから!頑張ってねー!』
私がそう言うと太一はすごく嫌な顔をしていた。ちょ、やめてよ悲しいじゃん。私はボールを高く上げて速さ重視のサーブを打った。ボールは狙い通り太一の方に行ったが太一はボールに指一本触れることができなかった。
残りの2点もそんな感じで決めていき、私たちのチームの勝利となった。
『お疲れ様でした〜。やっっば…楽しすぎる』
天「その割には本気出してなかったみたいだけど?」
『もー…私は試合じゃないと本気出せないんですよ…』
瀬「本気じゃかったけど相変わらず上手かったぞ」
『練習ほぼしてないんだけどね…笑』
白「なんでやってねぇの?」
『音駒のみんなにバレるじゃん』
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作者名:ウィッチ | 作成日時:2021年3月26日 15時