黒尾鉄朗と元NO.1 (ページ28)

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五色 side

白鳥沢では夜遅くまで練習がある。残り2時間ほどなので気合いを入れようかと思っていたときに体育館の扉が開いた。

先｢鷲匠先生、連れてきました｣

そこには身長が160cmもないぐらいの細身の女の子がいた。髪の毛は腰まであるようだったがポニーテールで髪の毛をまとめていた。そして何故か手にはチョコを持っていた。

『久しぶりに来た～！あ、若利さん！お久しぶりです！』

若利さんと言っていたが…牛島さんの知り合いなのか？

五｢あの女の子って誰なんですか？｣

白｢あぁ、お前は知らないのか。皐月Aって聞いた事ないか？｣

五｢皐月…あっ、ユースに選ばれて高校生を抑えてベストセッター賞をとったとかなんとか…｣

白｢そう。あいつが皐月A｣

五｢えぇ！？！？｣

天童さんとチョコを仲良く分けて食べているような無邪気な可愛らしい女の子が皐月A…？

『あっ、おーい！けんじろーー！！』

皐月Aは白布さんに気づくと抱きついてきた。

『久しぶり～！』

白｢ちょ、抱きつくな！｣

『えぇー…いいじゃーん…あ、きみ！』

白布さんから引き剥がされると俺に気づいたのか指をさしてきた。

『1年生だよね？名前なんて言うの？』

五｢えっと…五色工｣

『工くんね！私は天月A！よろしくー！』

五｢よ、よろしく｣

ん？今天月って言ったか？皐月じゃないのか？

『あ、賢二郎もしかして私の旧姓教えたな？』

白｢だめって言われてないからな｣

『困惑するからやめて？？笑』

鷲匠｢こらお前ら！！いつまで話してんだ！Aはさっさと準備せんか！｣

『わっ、怒られた…もー自己紹介ぐらいいいじゃんかよ…』

そう言うと天月はアップを取りに行った。

五｢あれがほんとにユースの人…？｣

白｢まあ試合見たらすごさが分かるさ｣

鷲匠先生がAがアップ終わったら試合をすると言ったので実力をそこで見ようと思う。