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『今日は楽しかったー!』
澤「次は負けません」
黒「次も負けません」
いやあそこ怖いから…やめてやめて離れて。
『あ、黒尾さん…ほんとに来るとは思わないんですけど私拉致られるかもしれません』
黒「…何言ってんだ?」
私も自分で何言ってるか分かりません。でも拉致られるんですよ。
『ちょ、まじ早く帰りましょ。私拉致られるんで。』
夜「頭どっか打ったか…?」
やめて。そんな真顔で心配しないで。私も頭打ったって思い込みたいよ。え待って。あそこに見える車…見覚えあるなぁ…いやいやいや、まさかね。まさかほんとに来るわけないし。先生がね…まさかね…うん
先「天月さん、お待たせしました」
『やめて!!私は天月じゃないです!』
黒「あの…うちのマネージャーに何か用ですか?」
先「あぁ、天月さんには是非うちの高校に来て貰いたくてですね…」
『私絶対行きません!若利さんに会ったらなんか言われるから嫌です!!』
夜「若利さん…?」
先「そうですか…残念です。せっかく海外からチョコを取り寄せたというのに」
『チョコ…ですか?』
先「はい、そうですよ。えっと…これですね」
『行きます。チョコください。』
澤「ちょ、何考えてるんだよ!知らない人について行くんじゃない!」
『あ、大地知らない人ではなくて…その…』
先「ご紹介が遅れましたね、私は白鳥沢の監督です。」
「「「し、白鳥沢!?」」」
あちゃー…こりゃ面倒くさいことになるぞ。
夜「白鳥沢って…どういうことだよ」
『えっと………白鳥沢にいとこがいてぇ〜』
研「目泳いでるけど」
『とっ、とにかく事情は後で説明するし明日ちゃんと部活行くから!じゃ!』
私はそう言うと先生の車に強引に乗り込んでみんなにお別れをした。
『大地!孝支!旭!夕!龍!力!久志!一仁!またねー!飛雄くんも頑張って!』
私はそう叫ぶと窓を閉めて前を向いた。
『あの、急に言われても困るんですけど』
先「いやー、すまないと思ってるよ。鷲匠先生が天月さんが宮城にいるって知ったらすぐ連れて来いってうるさくて」
『あ、チョコください。くれないと今から飛び降りて帰ります。』
先「そうだったね。はい、これ。白鳥沢まではそう遠くないからすぐ着くよ。」
『私、新幹線の時間やばいんですけど…帰りはどうしたらいいですか?』
先「飛行機をこっちから手配してるから心配いらないよ」
なんで準備万端なんだよくそ。こっちは早く帰りたいってのに…
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作者名:ウィッチ | 作成日時:2021年3月26日 15時