デンジャラスデイズ-8 ページ8
凛月side
ー朔間家ー
…不覚にもAのウインクに謎にキュンッとしてしまった。
俺は、その事実が急に恥ずかしくなりダイニングの机に突っ伏す。
と言うのも、今日あった紅茶部の活動中、Aのウインクに不覚にも何故かキュンッとしてしまったと言う何ともしょうもないもの。
あれ、なんか思い出したらキュンッてした。
…あれ、俺何にキュンッてしてるの?
え、恐怖?
いやそうだよね、あのクレイジーゴリラに俺がときめくわけ無い。
うん、そんなわけない。
俺は、付き合うならちゃんと真っ当な人類と付き合いたい。
そう、猿人はお断り。
よって、ゴリラも例外無くお断りと言うことで。
と、悩み解決の一歩手前の思考は後ろから急にかけられた声に邪魔されてしまった。
零「…凛月?
なんでそこで突っ伏しておるのじゃ?自室に戻らないのかや?
それとも久しぶりに帰って来た我輩と遊びt 凛月「んなんけないでしょアホが。」
うぅ…相変わらずつれないのぉ。」
そんなことを言いながら、おーいおいおいと変な泣き真似をする兄っぽい人。
はぁ…只でさえ人外との交流と言うとても難しいことで悩んでんだから心労を増やさないでほしい。
なんてことを思っていれば、目の前にいた兄者が「冗談じゃから、そんなに睨まないでおくれ…」とか言ってきた。
ってことは、用事があるってことか。
うわ、聞きたくないなぁ…と思いながらも聞いてあげる俺は優しいと思う。
凛月「…用件は?」
俺がそう問えば、少し予想外な質問が返って来た。
零「凛月。
何か悩みごとがあるんじゃないかえ?
我輩で良ければ、是非とも聞きたいのじゃけれども。」
…何となく言いたくないなぁ。
凛月「…別に。」
零「Aの嬢ちゃんのことじゃろ?」
凛月「ぇ、…」
なんであんたが知ってるの?と言おうとしたけど先に「沈黙は肯定という事で話を進めるぞい。」と兄者が勝手に話を進めやがった。
いや、勝手すぎない?とは思ったが当たってしまっているので俺は素直に話を聞くことにした。
零「…凛月や。
友との別れは確かに辛かろう、しかもあそこまで凛月を好いてくれている子とは尚更…じゃな。
けどもじゃ、本当の友とは物理的な距離が空いていても心は繋がっていると言うものなのじゃ。
から、きっと凛月達m 凛月「…え、何それまるであいつが近々転校するみたいじゃん。」
…え、そうじゃけれども。」
凛月「…へ??」
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作者名:アカサ。 | 作成日時:2021年3月29日 14時