さっさと行くよ、王様。 ページ16
Aside
A「うぅ…そう言うことならしょうがない。
まぁ、やなわけじゃないしね。これでも僕、正統派アイドルなので！」
と、少し胸を張りながら言うと、ニヤニヤしたレオが「愛されアイドルの間違えなんじゃないのか？」と茶化してきた。
こう言うことを言われる度に、僕のどこが愛されてるって言うんだ、お前達の方がよっぽど愛されてるよってとても言いたくなる。
でも、何回言っても誰に言っても通じないからもう最近は何も言わないことにしてる。
…と言うか、レオはなんでまだ人の輪の中心に行こうとしないのだろう。
さっきから、僕だけが人の輪の中心に立っていて、レオは一行に伴奏のママのとこ、つまり人の輪の隅の方から離れない。
やっぱりまだ人前、怖いのかな。
僕と一緒でも、やっぱり怖いものは怖いよね。
ならば、しょうがない。
僕は、レオのいる方にかけていた自分のメガネを外しながら歩み寄っていく。
そして、周りからの黄色い歓声と共に宙ぶらりんになっていたレオの手を掴みマイクを押し付けながら
A「ほら、さっさと行くよ“王様”！！」
と言い放つ。
一瞬、レオのあの濁った瞳に光が入ったような気がしたのは太陽のせいだったのか。
それとも___
いや、今はそんなことを考えてる暇なんて無い。
だって、ここは人前…つまり
戦場で余所見なんてした日には、敵に首を落とされるのがおち。
A「〜♪」
僕は、ママが奏でるチェロの音に合わせて踊ったり歌ったりし始める。
けど、レオは立ち尽くしたまま。
それも、少し震えてるように見える。
…さすがにやり過ぎたゃったかn レオ「わはは★誰かと人前で歌うのは何ヵ月ぶりだろうな！！」
そう言うや否や、音楽に合わせ自由気ままに歌ったり踊ったりし始める“王様”。
それも、めっちゃ楽しそう。
え？じゃぁあの震えはなんだったの。
…もしかして、武者震い？
そう思うと、笑いが込み上げて来る。
A「あはは、なぁんだ。
“王様”も、ちゃんと生きてるじゃん。」
僕は横で楽しそうにしているレオを見て、誰にも聞こえないくらいの声量でポツリと呟いた。
_その後、一時間ほど僕達はただひたすらにお互いの横で奏でられる音楽にのって歌って踊った。
ーーー
はい、なんか最近きりくそわるいねっていう話が増えてきました。字数許すまじ。そしてごめんなさい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウサギ - めちゃくちゃ面白いです！( *´艸) (2021年11月9日 23時) (
レス) id: 8b449f7850 (このIDを非表示/違反報告)
アカサ。(プロフ) - 永久さん» わぁ、嬉しいですありがとうございます！無理しない程度に更新頑張りますね！ (2021年5月7日 19時) (レス) id: 9546f6fbd9 (このIDを非表示/違反報告)
永久 - 学校終わりに読ませてもらっております！アカサ。さんの小説はちょっと読むだけで疲れが吹っ飛ぶくらいおもしろいです！長文失礼しました。無理せず更新頑張ってくださいね！ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 8eb18355f8 (このIDを非表示/違反報告)
アカサ。(プロフ) - reiさん» わぁ、ありがとうございます！！ゆっくり更新ですが頑張りますね！！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: 9546f6fbd9 (このIDを非表示/違反報告)
rei - 2Bと夢主のからみがが面白くて好きです（笑）更新頑張ってください！ (2021年4月5日 21時) (レス) id: 2179084734 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アカサ。 | 作成日時：2021年1月30日 18時
