第十七夜 ページ21
私は黒いジンの中でカシムを久しぶりに見た。あの頃とは違くとても成長していた。
私が自分の腕の中にカシムを閉じ込めるとカシムの崩れていた体が戻っていく。
ｱﾘ「あの……なんでここに…」
『もちろん、君達を迎えに来た。アリババ君』
ｱﾘ「は、はい!!」
『よく、カシムを守ってくれた…』
ｱﾘ「…いえ…友達ですから」
アリババ君は薄く笑む。
『それじゃ帰ろうか。おいで』
ｱﾘ「え…!?」
私はアリババ君も腕の中に閉じ込め頭を撫でる。
ｱﾘ「あああ、あの!?///」
『アリババ君。だから、言っただろう。君は一人じゃない…誰かに頼ってもいいんだ。君は素晴らしい友に恵まれているからね』
そう言い、私は微笑む。
アリババ君は瞳に涙を浮かべ、くしゃっと笑う。
ｱﾘ「はい“…!!」
『…お疲れ』
□ □ □
黒連「A!!!」
ｱﾗ「アリババくん…おかえり」
『黒連、ただいま』
ｱﾘ「アラジン!」
私の腕の中にはカシムがいて…アリババ君がいる。
黒連「!バルバッドの小僧!!また、お前かぁぁぁ…!!そっちの黒いのは仕方ないとして…何故貴様がAの腕の中にいる!!?(怒」
ｱﾘ「ﾋｨｯ!!(焦」
アリババ君は黒連に刀の先を向けられる。そこをアラジン君がすかさず庇う。
『黒連。コラッ…あまり苛めてやるな』
黒連「ﾌﾝｯ」
いつもの調子で喋っていると向こうからモルジアナやシンドバッドさん達がやって来た。
ﾓﾙ「アラジン!!アリババさん!!」
ｼﾝ「A!!」
シンドバッドさんは向こうからやって来たと思えば抱きついてきた。
ｼﾝ「A…!」
『おわっ!?』
そして肩を力強く掴まれる。
ｼﾝ「心配したじゃないか!!なんで、あんな無茶を…いきなり来たと思えば自ら黒いジンに呑み込まれて…」
『もう大丈夫です』
シンドバッドさんの手がゆるりと私の頬を撫でる。
ｼﾝ「君が消えたらと思うと気が気じゃなくなる。自分を制御出来ないんだ…」
『…はい』
ｼﾝ「何故だろうな。会って間もない筈なのに俺は君のことばかり考えてしまう」
『……はい』
…だんだんとシンドバッドさんとの距離が縮まってる気が……
ｼﾝ「俺は君のことが((黒連「A!!!」
名前を呼ばれた瞬間私の体は宙にういた。
黒連「もう、仕事は終わった!帰るぞ!!」
『あはー。ってことで、皆さんさよならっ』
こんな感じで、バルバッドでの私達の仕事が終わった。
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ゆき - 本当に面白いです！！！ (2015年9月6日 20時) (
レス) id: 5b1d61c9d4 (このIDを非表示/違反報告)
maya＊(プロフ) - もじーたさん» 更新だいぶ遅れてごめんなさい！まだ、こうして待っててくれた人がいたとは…！感激です！これからは、ちょくちょく更新したいと思うのでよろしくお願いします！ (2015年8月23日 0時) (レス) id: 7db6d97053 (このIDを非表示/違反報告)
もじーた(プロフ) - 待ってました！おかえりなさい！これからも、更新楽しみにしてます♪ (2015年8月21日 21時) (レス) id: 022cb9a4f5 (このIDを非表示/違反報告)
アナ - 読ませてもらいました｡面白いです。続きが楽しみです。 (2015年6月20日 1時) (レス) id: 43bbe7ed5e (このIDを非表示/違反報告)
na - すごいです!やばいです !面白すぎです！！便新頑張って下さい！(^∀^)/ (2015年5月7日 16時) (レス) id: f5f78ba868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maya＊ | 作成日時：2015年3月14日 18時
