第十五夜アリババside ページ19
アラジンが来て、もうウーゴくんはいないと言い出した。待てよっ、ならなんでお前は来たんだよっ…ウーゴくんがいなくちゃ……。
そう、言おうと思った…けど。
ウーゴくんが居ないといったコイツの顔はいきいきとしてなんでかとても満ち足りた顔をしていた。
そして、アラジンの額が光出した。
アラ「君の剣が炎でよかったよ!これもきっと、偶然じゃないよね!」
アリ「アモンの剣が…戻った…!!!」
アラジンの炎がアモンの剣に吸い込まれていくと剣は元通りになった。
アラ「さぁ行って!!」
アラジンがそう言うと俺は黒い化け物に向かって走りだした。
アリ「(カシム…!!絶対、助ける!!)」
その一心で。
剣を突き刺すと俺は黒い化け物の中へと飲み込まれていった。
「アリババ王子!!!」
気づけば真っ暗な場所にいた。
アリ「ここは…?」
すると、アラジンの声が聞こえた。
アラ【そこは黒い“ジン”の中さ、アリババくん。そこにいるはずだよ。君の友達が】
辺りを見渡すとそこにはカシムがいた。俺は、意を決してカシムに話しかけた。
アリ「カシム…もう一度…お前と話がしたい…」
カシ「来るな。お前と話すことは何もねぇ」
俺はカシムの腕を掴むとバシッと振り払われた。
カシ「俺はお前が大嫌いなんだよ!!」
そう言われ、思いきり睨まれる。思わず俺はビクッとする。
俺が止めようともカシムは話すことを止めない。
カシ「俺だけが…生まれ付きのクズだってのか!?」
アリ「………カシム………」
カシムは今までそう思っていたんだ。自分のことをそういう風に思っていたのか。胸の中が何故か痛む。
その時、アラジンの声が聞こえた。
アラ【アリババくん。君は勇気ある人…僕の選んだ…王の器なんだ!】
その言葉が俺を勇気付けてくれた。俺は、諦めねぇ…!!
カシ「お前だけがいつも光の中で生きていた!!いつも、いつも、いつも!!」
アリ「……違う…」
俺はカシムと頬を思いきり殴る。
アリ「俺はそんなお綺麗な人間じゃねー!!」
俺は、生きることに毎日必死で…必死で…!!!みじめで情けない日もあった!だからっ…
アリ「てめーの都合のいいように、勝手に俺を決めつけるんじゃねー!!!」
カシ「!!」
299人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき - 本当に面白いです!!! (2015年9月6日 20時) (レス) id: 5b1d61c9d4 (このIDを非表示/違反報告)
maya*(プロフ) - もじーたさん» 更新だいぶ遅れてごめんなさい!まだ、こうして待っててくれた人がいたとは…!感激です!これからは、ちょくちょく更新したいと思うのでよろしくお願いします! (2015年8月23日 0時) (レス) id: 7db6d97053 (このIDを非表示/違反報告)
もじーた(プロフ) - 待ってました!おかえりなさい!これからも、更新楽しみにしてます♪ (2015年8月21日 21時) (レス) id: 022cb9a4f5 (このIDを非表示/違反報告)
アナ - 読ませてもらいました。面白いです。続きが楽しみです。 (2015年6月20日 1時) (レス) id: 43bbe7ed5e (このIDを非表示/違反報告)
na - すごいです!やばいです !面白すぎです!!便新頑張って下さい!(^∀^)/ (2015年5月7日 16時) (レス) id: f5f78ba868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:maya* | 作成日時:2015年3月14日 18時