十番隊副隊長は朽木家の姫君

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Aside







「てめえは消えろ吉良。



目が届かなくなってもまだ遠くねぇな。



四方三里に居るうちは


巻き込んで殺さねえ自信はねぇ！！」







そう言って日番谷隊長は空高く跳躍した






「霜天に坐せ！！氷輪丸！！！」







刀を振る。








大量の氷と水が市丸隊長の視界を遮っていた。







だが市丸隊長も同じく斬撃で切り裂いていく。







だけど切り裂いた先に日番谷隊長は見えなかった。





彼は氷輪丸の三日月の鎖で、市丸隊長の左腕を縛っていた。








「終わりだ市丸！！！」






刀を向けた瞬間






「射殺せ 神鎗」





市丸隊長が目を薄く開いた。




途端、日番谷隊長の左目に向かって襲い掛かってくる。







市丸隊長の斬魄刀が真っ直ぐ伸びる。










避けなきゃ、危ない



日番谷隊長が…！

　






でも、避けたら







先には雛森副隊長がいる。



　



















「…させない！！」









でも、間に合わない…！




そして、やはり日番谷隊長は攻撃を避ける。

後方に居る雛森副隊長には気づいていないようだ。










「ええの？避けて 死ぬであの子」








すると、見透かしたよう 彼はにこう言った。






「雛森___っ！」








神鎗がどんどん桃ちゃんに迫る



駄目だ、私じゃ間に合わない…！











するとその間に影が走った。








「松本…！！」





乱菊さんだ…！



「…申し訳ありません


命令通り隊舎に帰ろうとしたのですが、

氷輪丸の霊圧を感じて戻ってきてしまいました。


…刀をお退き下さい、市丸隊長。




退かなければ…


ここからは私がお相手致します」


　




乱菊さんに言われて納得したのだろうか？





…そんなに甘い人ではない気もするけど





やはり、幼なじみだから特別なのか？










神鎗を持っていた手を下ろし、立ち去ろうとしている市丸隊長。







「！待て市丸！！」




「待って……っ！」








追いかける





でも…








「ボクを追うより五番副隊長さんをお大事に」










そう言った途端瞬歩で何処かに消えてしまった

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