十番隊副隊長は朽木家の姫君

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Aside





瞬歩ですぐに兄様の元へ向かう。

兄様を待たせる訳にはいかないからだ。




で、兄様の部屋へ。


「失礼します、Aです」


「…体調は大丈夫か」

「はい、ご迷惑をおかけしてしまいすみません」

「ならばよい。

…話とは、ルキアのことだ」


「…………。ルキアは、結局…」


「あぁ。

"第一重過罪で殛囚とし、これより二十五日の後に真央刑庭に於いて殛刑に処す"





それが、尸魂界の最終決定だ」





「え………」




まって……？


それって、つまり死刑ってこと…？





「決まったことだ。仕方がない

しかも、このような忙しい時期に旅禍まで侵入してきた。


…気を緩めるなよ」





旅禍…？？



一護達のことだろうか。






「兄様は…」


ポツリと、声が出た



「ルキアは私にとって、とても大切な存在です。


兄様だって、そうでしょう？



緋真様の妹ですし、それが緋真様の遺言でもあります。



それに…」




「なんだ？」

「…………家族なのですから」



驚いたように目を見開く兄様



「………そうだな」

「私は止めたいです」


上の決定したことだからといって、妹の死を黙って見届けられるような、そんなにいい子ではないのだ。




「そうか。」


「…止めないのですか？私を」





「自分の道を決めるのは、自分だ。

朽木家の当主として掟を守らなければいけないのだ」






「分かってます、兄様がどんな立場に置かれているのか。




それでも、私はルキアを助けます。








どうか兄様も気をつけてください。


…藍染隊長には、特に。














　
ねぇ兄様。どうか私を独りにしないでください」


　















そう。







ルキアの死を止められなければ






そして兄様が死んでしまったら













私は、独り











「…失礼します」









外に出ると、浮竹隊長がいた






…何か用事があるのだろうか。




十三番隊隊長だから、ルキアのこと気にかけてくれてるのかな




それなら嬉しい。

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あずきいろ

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