十番隊副隊長は朽木家の姫君

19 過去編 ページ20

Aside


あれは、乱菊さんと私がただただお出掛けしてたとき。



後の日番谷隊長が買い物をしてたのを見つけた。



その店主さんのお釣りの渡し方があまりにも失礼で、乱菊さんが怒ってくれたんだ。



そして、数日後。





まだ本人は知らなかっただろうけど、彼には凄い霊力があった。


氷輪丸と出会って巨大な力を手にした日番谷隊長は、
一緒に住んでいるおばあちゃんを気づかないうちに殺してしまう可能性がある。


まだ霊力の扱い方を知らないただの子供だから、当たり前なのだ。




「あんた、自分でおばあちゃん殺したくないでしょ？」



乱菊さんはそういって彼を説得した


小さい子供だった彼が、すぐに学校を卒業してすぐに席官になった。



そのとき、私は十番隊副隊長だった。





日番谷隊長とお話してるときに出てくるのが桃ちゃん。

　

五番隊にいた彼女とはもともと知り合いで仲が良かった。


世の中(？)狭いねだなんて話していたのはもう、昔のことだ。
















…でも、事件が起きた。






志波隊長が現世にて大怪我を負ったんだ。




私はなぜ志波隊長についていかなかったのかと後悔する日々が続いた。





途方にくれていた私を支えてくれたのも、日番谷隊長と乱菊さんと桃ちゃん。









こっそりと尸魂界に戻ってきた志波隊長から聞いたのは、クインシーの娘さんを守らなきゃいけないこと


結婚したこと


子供ができたこと


そして、子供に霊力がある可能性が高いということ








…それで頭を下げられた



「…頼むっ！頼りになるのはお前しかいねぇんだっ！」



時々変態だけどすごく頼りにしていた元隊長


だから、間髪入れずにこういった





「…こう言うのも変かもしれませんが、よろこんでお受けします。


凄くお世話になった方の頼みを断るなんて出来ませんよ


メンツを大事にして断った今日の私を、明日の私は笑うでしょうから」




驚いた顔のまま固まってる隊長。


でも、私の答えは変わらない。








自分の大切な人を、自分の手で守り抜く。




もう絶対に後悔なんてしたくない。

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あずきいろ

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