十番隊副隊長は朽木家の姫君

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Aside




いつもみたいに、テレビをみていた。

今から始まるのは、最近ユズとお父さんがはまってる番組らしい。

『それでは登場いただきましょう！

新世紀のカリスマ霊媒師！！地獄のメッセンジャー！！

ミスター．ドン．観音寺！！
スピリッツ．アー．オールウェイズ．ウィズ．ユー！！
(霊はいつも貴方と共に)』


なにいってんの、コイツ


『ボハハハハーーーッ！！』

「「ボハハハハーーーッ！！」」


するとみんなは変なポーズとそれに合わせて声を出す。


「何してるの…？」

「え…！！お兄ちゃんは知らないと思ってたけどお姉ちゃんまで【ぶら霊】知らないんだ。

カリスマ霊媒師ドン．観音寺！！今すっごい人気なのっ！」

「…インチキくさい………。それにさっきのポーズは？」


「「ボハハハハーーーッ」」


いや、お父さんも大人気ない
そんなところが彼の良さであったりもするのだけれど。



「なんでこんなに人気なの…」

「いや、見えない人にはさ。嬉しいんじゃねぇの？

心霊系の番組なんて滅多ないしな」


「それもそうね…でも、ユズたちのハマりようといったら」

「…カリンは見ないのか？」

「あー、あたし興味なし。ユズのアレは憧れでしょ。
うちらの兄妹でヒゲに似て一人だけ霊力薄いから、どうしてもあーゆうのに憧れちゃうのよ。
その証拠にヒゲも一生懸命見てんじゃん？

あたしは一兄とA姉と同じくらい見えてるからさ。

そーゆーのは全然ナイッス！」



でも、虚(ホロウ)が見えてるってことだから死神も見えるはずなんだよね。

私や一護のことにもきっと気づいてると思う。




でも、何も言わないで黙ってくれてる。




「…優しいな、カリンは」

「そう？」

「うん。そうだよ」


突然、

「あーーーーッ！！！」

「どしたの」

「デカイ声出すなよ、ユズ」

「あ、あぁ…じ、次週のぶら霊が…！


空座町に…！」


「が、…ガチ、、？」

「……は？」





ほんとですか

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