ごじゅうに ページ7
・
「Aっ!!」
『!真緒っ…』
私の名前を呼んだ彼は、私の言葉を遮り、
私は彼の腕に包まれた。
「ひどいこと言ってごめんなっ…、
俺、やっぱりお前と一緒にいたいっ…!」
『真緒…』
徐々に強くなっていく腕の力には、
真緒の不安と謝罪の意が込められていた。
『真緒、私は大丈夫だよ。
…私はどこにもいかないからね。』
そう言うと、子供のように私にしがみついていた真緒は体を離した。
『真緒が謝る必要なんてないよ。
私が真緒にひどいこと言ったんだから。
…真緒が私の嘘に気づいてくれたから、もうそれでいいの。』
瞳が潤んでいる真緒の頬に手を添えて、
『真緒が、みんながそばにいてくれるならそれでいいの。』
私は優しく真緒を抱きしめると、真緒のすすり泣く声が聞こえた。
『私の前では無理しなくていいんだよ。
私は素の真緒が好きだから。』
こんなに大切な友達が私にできるなんてね。
お母さん、見てくれてるかな。
「ちょっとお、真緒ちゃんばっかりAちゃんにベタベタして!アタシも入っちゃおうかしら♪」
『あ、嵐!?入っちゃおうかしらじゃないから!!重いから!!』
「じゃあ俺もお邪魔しまー…す」
『早速寝るな凛月!!重い!!』
「楽しそうですね」
「なにやってんだテメーら」
『楽しくな…!助けて弓弦、こう…わわっ!』
私がバランスを崩して倒れると、真緒、嵐、凛月が倒れ、それに弓弦と晃牙を巻き込んだ。
人を助けない罰だザマァ。←
『…いってて……って、すご…』
転んで起き上がると、そこ一面は鮮やかな水色の空。
周りには、馬鹿みたいに騒ぐ水色のみんな。
『すっっごい綺麗っ…!』
「雲でっけー…」
「青春ね!青い春よ!」
「なんか…すごいねむい…」
「鮮やかな色ですね…」
「チッ…騒ぐなうるせぇ…」
こうして2年B組の春の球技大会が終わった。
各クラスの中でも、一際映えたのは、
目を見張るような水色。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日定期テストとか知らない( ˘ω˘ )
1601人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
魚の骨(プロフ) - テンポが早くて話も面白いので一気見しました。もう占ツク見てないかと思いますが、更新頑張って下さい。 (2023年3月20日 20時) (レス) id: 3eef25fd8b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサメ(プロフ) - えなんでいい所で終わるの?!?!! (2022年5月27日 22時) (レス) @page22 id: 525c66bfda (このIDを非表示/違反報告)
夜空ぽむ - お星さまを「ぽちっ」と、しておきました。これからも、更新頑張って下さい! (2017年2月19日 1時) (レス) id: d0cef35fcc (このIDを非表示/違反報告)
黒羽 - すーごい!おもしろいです!お体にお気をつけて更新頑張ってください!応援しています!ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2017年1月26日 21時) (レス) id: 874c46c86b (このIDを非表示/違反報告)
あさひさす(プロフ) - のん@ソフィアさん» わあああ本当に更新遅れてすいませんんんん!!応援ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年9月19日 20時) (レス) id: c344413842 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あさひさす | 作成日時:2016年5月30日 14時