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25 指南 ページ25

狙撃手の合同練習場。雨取はあたりを見渡したが、鷹宮はいなかった。雨取は当真を見つけ、

雨取「あ、あの・・・」

当真「お、チカ子じゃん。どうした?」

雨取「鷹宮先輩って・・・」

当真「華乃?・・・ここにいないってなると隊室か・・・奈良坂ー!」

奈良坂「なんだ?」

当真「華乃しらねぇ?」

奈良坂「華乃?昼に防衛任務があったんだろ?ならあいつは今頃食堂じゃないか?」

当真「あー!確かに!行ってみるか」

奈良坂「なら俺が行こう。ちょうど課題のことで話があったからな」

奈良坂と雨取は食堂へと向かった。食堂に近づくと、

奈良坂「いたな」

きつねうどんを食べながら机の上に地図を広げて、隠岐と話し込んでいるようだった。立ち止まる雨取とは違って奈良坂は席に近づき、声をかける。

奈良坂「華乃、お客さんだ」

鷹宮「客?」

鷹宮が雨取の方を向くと、慌てたように、うどんをかきこみ始めた。隠岐がへらへらと笑いながら危ないでーと注意をしている。雨取は慌てて駆け寄り、「ゆっくりでいい」と伝えると、鷹宮は首を横に振って飲み込み続ける。すぐに平らげた鷹宮は急いで皿を返却しに走っていった。あわあわとしている雨取は見て笑う隠岐。

隠岐「やー、焦っとる焦っとる。かわええやろ、華乃ちゃん」

雨取「え?あ、はい!」

隠岐「あはは!素直素直」

戻ってきた鷹宮は一言謝り、雨取と共に隊室へと向かっていった。ソファに座らせ、自分は椅子をもってくる。

雨取「あの、先輩は・・・どうやって人を撃てるようになったんですか」

鷹宮「私はけっこう特殊な慣れ方ができたからね。サイドエフェクト使って死ぬほど計算してここに人がくるから当たるタイミングで先に撃っておこうっていうやり方をとったんだよねー。だから、たぶんその慣れ方は使えないんじゃないかなー。ごめんね、力になれなくて」

雨取「い、いえ!でも、辛く、なかったんですか?」

鷹宮「ん−、辛くはあったけど・・・まぁ、慣れ、かな。一番は」

雨取「・・・」

鷹宮「まぁ、無理はしなくてもいいよ。君の力は膨大なトリオン力、高い技術力!唯一無二の爆撃アイビスと鉛弾狙撃!十分強い強い。鳩原さんが相手の武器を壊すことに専念したように、私が自分の力をフルに使ったように・・・君は君のトリオンを死ぬ気で使いまわせばいいんだ。いつか、大丈夫になると思うよ。私のように」
 

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安良岡(プロフ) - 髑髏さん» コメントありがとうございます!嬉しいです、これからも更新頑張ります! (2021年5月3日 16時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 塩昆布さん» コメントありがとうございます。辻君すくないですよね。更新頑張ります! (2021年5月3日 16時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - やばい超好きです。 (2021年5月3日 15時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
塩昆布(プロフ) - 辻君の夢小説少ないので大変助かっております……、命が……。更新頑張ってくださいね (2021年2月25日 0時) (レス) id: 8bf39248b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安良岡 | 作成日時:2021年2月14日 21時

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