14 捕虜 ページ14
玉狛第二が上位グループ入りを果たした翌日。鷹宮は上層部の会議室で菊地原の隣に座っていた。ぐいーっと伸びをしていると、
菊地原「相変わらずですね、先輩」
鷹宮「緊張感皆無ってか?そこそこもってるよー?」
菊地原「遠征でもずっとそんなじゃないですか。人が撃てなかったのが嘘みたい」
鷹宮「あははー、それに関しては私も思うよー」
菊地原となんてことない雑談に興じていると、玉狛が到着する。鷹宮はぐてーと机にふせ、のびている。菊地原がじとー、っと鷹宮を見たが、ため息一つで終わった。
鷹宮(後輩に、呆れられた?・・・まぁいっか。先輩やる気ゼロだしなぁ)
捕虜二人に話をきく時間。鷹宮はセイルの方を見つめる。にこにこと微笑みを浮かべている胡散臭い男だ。
鷹宮「あー・・・セイルさーん。セイルさんはアフトクラトル裏切るって方向でいいんですよねー?」
セイル「・・・あぁ、もちろんだよ?」
空閑「・・・嘘はついてないぞ」
鷹宮「ん。どこまで話せるの?」
セイル「・・・少し恥ずかしいけど、僕自身はあまり情報を持っていないんだ。割と下っ端だったから国の地理と周りの惑星を多少知っている程度だな。それから、家とその周辺についてはなにも話せない」
鷹宮「・・・あー、そっか。セイルさんて黛さんが行ってた片割れか」
セイル「そうそう。同じ主に使えていた従者の一人。・・・ここまで言えばわかるよね?」
鷹宮「ん、ならいいです」
鬼怒田「いいわけあるか!聞き出せ!!」
鷹宮「や、あんま関係ない話なんで」
城戸「鷹宮」
鷹宮「・・・うい」
城戸「話せ」
鷹宮「やー・・・ほんとにどうでもいい話ですよ?関係ないことっすよ。家の家族構成、主の名前・・・とか。私が知ってるのはそんぐらいっすね」
城戸「・・・」
空閑「? たかみや先輩は嘘ついてないぞ」
鷹宮「お、便利ー」
けらけらと笑うと菊地原からの視線が突き刺さったため、口を結んだ。話し合いが終わり、解放されたあと、林藤に声をかける。
鷹宮「セイルはいい子にしていますか?」
林藤「おー、鷹宮。セイルか?いい子だぞ。この前はヒュースとカレーを食っていた」
鷹宮「捕虜の扱いやっさしー」
鷹宮「解説?」
海老名「はい!ぜひ!!」
鷹宮「え、えぇ・・・」
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安良岡(プロフ) - 髑髏さん» コメントありがとうございます!嬉しいです、これからも更新頑張ります! (2021年5月3日 16時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 塩昆布さん» コメントありがとうございます。辻君すくないですよね。更新頑張ります! (2021年5月3日 16時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - やばい超好きです。 (2021年5月3日 15時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
塩昆布(プロフ) - 辻君の夢小説少ないので大変助かっております……、命が……。更新頑張ってくださいね (2021年2月25日 0時) (レス) id: 8bf39248b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安良岡 | 作成日時:2021年2月14日 21時