part0(後) ページ12
時間はまだ六時半。それも午前の。
こんな時間だから、当然人もそんなに多くはない。
「おせーぞセイキー!!」
「ま、待ってくれー...ユウ、歩くの速すぎ.....!!」
行き先はわかってはいるものの、圧倒的にセイキが遅ければ意味がない。
...わざと速くしてないし、きっとセイキが遅いんだろ。きっと。
そうこうしているうちに時間も過ぎて、結局は恋人らしい事なんて何もせずに『デート』が終わってしまった。
道中でスレッスレのところで鉄骨落ちてきたり、トラック突っ込んできたり、知らん奴が襲いかかってくるっていうことがこれでもかってぐらいにちらほらあった。けど、やっぱりセイキと一緒にいるとこういう不運は偶然にも避けられる。
むしろ、逆に避けられないことの方が少ないし幸運続きでもあったっていうことが、より思い出になって焼き付いている。
「んじゃ、二日後になー。」
「おう!ユウこそ、宿題やれよー!!」
踏み切りが目の前に見えたところで、少し顔を出してきた朝日に照らされながらセイキと別れ、その場で姿が見えなくなるまで手を振る。
頭も、次第にスッキリしていた。
…さてと、早く帰って宿題するか_______
「………!!?」
突如、背後から背中を押される。
背後を確認する間もなく前のめりに倒れると、既に踏み切りは降りている。
呆然とした後、すぐに背後を振り返ると誰かが馬乗りの状態にされて刺されている。
『ああ.....馬乗りにされている奴が押したんだ。』
知りもしない筈なのに、何故かそれが事実に思えた。
そして、犯人を馬乗りにしているのは____
(そういえば、近くに来てるよな。電車。)
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神桜 - 久しぶりの更新 (2019年7月21日 3時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - 体調崩して、暫く更新できないです.... (2019年5月24日 14時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - かほりさん» おぉ...!!ありがとうございました!! (2019年5月23日 13時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - なってますのでではなく載ってますのでです (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - 非公開になってました… すいません 今度の今度はなってますので、、、 (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神桜 | 作成日時:2019年5月11日 21時