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part0(前) ページ11

「…………あー、クッソ眠い……」

重い体を起こし、ひとまずベッドから離れる。
窓からまだ差し込まない朝日がどーのこーのだとかは言わない。
別に午前四時に起きたところで特別なことなんてない。いつもと変わらないからな。

いつもの休日のように過ごそうかと考えていると、思い出した。

「今日....デートの日じゃねえか......!!!」

しかも初デートだぜ。
マズい。多分、遅刻?遅刻かコレ??
いくら彼氏が時間にルーズでも、大遅刻かましたらマズいの極みに価するやつだ。

急いで服を着替えて、マフラーつけて、所持品とLINE確認。
「やったぜ、まだセーフ!!」
明らかに訳のわからないと言わんばかりの顔してる兄貴を放っておこう。どうせ、アイツはデートなんて知らないだろうしな。
顔洗って適当に水飲んで、準備は万端!!

ついに外だ!!と思っていたのも束の間。
急に手を掴まれ、反射的に後ろを振り返ると、いつものように無表情.....ではなく、少し焦ってるような顔の兄貴がそこにいた。

「ユウ。…どこ行くの」
「え?外、だけど……なんか文句あんのか、テメェ。」

明らかに脅すような口調でアタシがそう言うと、兄貴はより一層手首を掴む力を強くした。

「外には行かない方がいいよー…?……お願いだからさぁ。」

まるで脅しを脅しで返すような雰囲気でそう返した兄貴ではあるものの、それを無視して行くつもりだ。
時間もなくなってきて、イライラが募っていく。

「チッ、離せよ!!こっちはな、デートなんだよ!!時間ないんだっての!!!」

舌打ちをしてからそう言うと、無理矢理に手を振り払って外へ駆け出した。
こういう時はいつもは追いかけてくるハズの兄貴も、今回は追いかけてこない。

………ん?

『こういう時』って、今までで一度もなかった気がする。
それに、兄貴に追いかけ回された思い出なんて、浮かばない。
だって、そんなことはなかった.....ハズ。

そんなことを考えて足を止めていると、向こうから「ミタケー!!ミタケユーウ!!!!」と、呼んでくる声が。
…こう呼んでくるのは、彼氏だ。セイキだ。

逆に、こんな呼び方するのはアイツだけだろうな。
他に何て呼ばれてるかは.....内緒。

「わりぃ、午前6時なのに遅刻したー!!」
「遅刻したつっても、ほんの数分だろ.....ほら行くぞ、デート。」

アタシがそう言って先を行くと、セイキも後から着いてくる。
勿論、まだ手は繋がない。

part0(後)→←無題。



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神桜 - 久しぶりの更新 (2019年7月21日 3時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - 体調崩して、暫く更新できないです.... (2019年5月24日 14時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - かほりさん» おぉ...!!ありがとうございました!! (2019年5月23日 13時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - なってますのでではなく載ってますのでです (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - 非公開になってました… すいません 今度の今度はなってますので、、、 (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神桜 | 作成日時:2019年5月11日 21時

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