【鬼滅の刃】あほの呼吸【魔法少女】 (ページ13)

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なたぐもやまページ13

炭治郎視点

いきなりだった

鼻を掠める切ない儚げな匂いが突然近くからしたんだ

今までは感じ取れなかったのに!!

一体誰なんだ?!

周りを見渡すと小さな子がいた

恐らく匂いからして女の子
↑ここだけ聞くと変た((殴

地面につくんじゃないかと思うくらい伸びた黒髪は所々オレンジが混ざっており内側もオレンジだった

木の笠帽子のようなもので顔は見えなかった

帽子の下から覗く形の良い唇が言葉を紡いだ

『飽焔の呼吸参の型鈴音』

その刀裁きは異様だった

優しく滑るようなのに

その一撃は確かに重く

首はいつの間にか切れていた

ゆっくりと首は落ちていく

それをやさしく受け止めた

それから会話をしていたらしいがつぶやくほどの声なのか聞き取れなかった

でも一つだけ聞き取れたんだ

『…先に地獄で待っててよ』

嗚呼、哀しい匂いがまた強くなった

溺れてしまいそうなほど深くて暗い匂いがする

まるで自分すらも取り込まれてしまいそうなその匂いから目を逸らしたくなった

『花札くん』

鈴のような声が耳に響いた

相変わらず顔は見えない

でも、笠帽子から覗く顔を見るに恐らく整っているのだろう

って！何を考えているんだ俺は!!

まずはあの子にお礼をいわn『ありがとう
お母さんを助けようとしてくれて』

儚げに告げる彼女にもう俺の意識は鷲掴みされていた

俺に背を向け立ち去ろうとした時

無意識に声が出ていた

｢名前はなんて言うんだ」

違う!!!!!御礼が先だろ!!
ちゃんと言わなきゃ!

もう一度言葉を言い直そうとした時だった

『獣鈴 Aまたね!!花札くん』

屈託のない笑みを俺に向け瞬きひとつの間に消えてしまった‥

いや

御礼言えてない!!!!!