私のお仕事【第五人格】 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,433 hit

1 ページ2

『わぁ、今日もいい壊しっぷり！』

赤の教会では、壁が結構壊されている
皆面白半分で壊すが、修理が大変なのだ

『も～、皆意地悪だなぁ
私の苦労も知らずにさ！』

大変ではあるが、この仕事は嫌いじゃない
仕事をやっていると、自分の存在理由を再確認できる

『…………よし、一枚終わりだね
この調子だと……次のマップ、遅れそう；』

そんなの気にしない！
今の仕事にだけ集中しよう

『～♪…………あ、そういえば居たね』

目の前には血だらけの人間
確かこの人って……あぁ、傭兵さんだ！

『うんうん……死んでる。失血死かぁ
また殺人鬼さんに殺されちゃったね』

ゲームを見ているので、色々知っている
誰と仲がいいのか、誰と仲が悪いのか
誰と一緒だと勝てるか、誰と一緒だと負けるか
……私は今まで見てきて、全てわかっている

『仕事終わったから、送ってあげるよ』

彼を台車に乗せ、ゲートに向かった
このゲームに“死”は存在しない
失血死しても、荘園に戻れば復活する
誰一人として欠けず、ゲームを続ける
あの人がそうしているんだ

『よい、しょっと……ほら、もうお帰り』

ゲートからでれば、自動的に送られる仕組みだ
彼は医務室に送られ、眠っているだろう

『……よし！またお仕事だね』