秘密 ページ19
Aの手を引き、僕は誰もいない空き教室に入った。
3人には、2人で話したいと伝え、待っていてもらう事にした。
最も、扉にぴったり張り付き、聞き耳を立てている気しかしないが…
Aの手を離し、僕は一つ息を吐く。
「君は、僕の秘密を知ってるね？」
心臓が飛び出しそうだった。
Aは俯いていた顔をゆっくりとあげる。
その表情からは何も読み取れなくて、僕は焦った。
もしかしたら彼女は知らなくて墓穴を掘っているんじゃないか、知っているとしたら話しかけられたくないかもしれない。
ジェームズ達は受け入れてくれたけど、皆んながそうだとは限らない。
ゆっくりと口を開くA。
思わず目を逸らし足元を見つめる。
「…リーマス、あなたのつらさは、わたしには想像もつかない。わたしなんかに出来ることはないかもしれない。…でも、わたし、あなたの助けになりたいの！」
驚いて顔をあげると、真剣な顔で僕を見つめる彼女。その頬には涙が伝っていた。
「僕は…僕は、人狼なんだよ」
「ずっと前から気づいてたよ。
…わたしね、夢があるの。癒者になってね、それで、きっと…、きっといつか、狼つきを治せる病気にするの。…それがわたしの夢なの」
静かにゆっくりと、でも力強く彼女は言った。
気づくと僕の頬を涙が伝っていた。
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麗(プロフ) - 34ページも同じく名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 16ページ 多分なんですけど、名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - これからも更新頑張ってください！応援しています！ (2021年1月17日 10時) (レス) id: 78ad243e0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年11月28日 20時
