◆29.約束の主 ページ30
セ)「A様は“養女”でありウェスト家の人間ではない…
つまり本当の“令嬢”ではなかった…」
シ)「お前がAを“お嬢様”と呼ばなくなっ
たのもそのせいだろう?」
セ)「おや、お気付きでしたか?」
シ)「当然だ 覚えているか?陛下からの任務…」
セ)「ええ“王家に尽力をしている家の1つ ウェ
スト家の令嬢が危機的状況にある”と」
シ)「あぁ 僕はその“危機的状況にある令嬢”を
てっきりAのことだと思っていた」
しかし違った
シ)「ブレアは元々身体の弱かった
そこに原因も解決策も分からない夢遊病を患った
妹…Aの身を案じたがために心労が祟り、精
神…健康共に不安定になっていった」
セ)「一方でA様は夢遊病になってはいるも
のの、自覚が薄いだけでお身体の方は健康そのも
の…どう見ても“危機的状況”なのはブレア様
だったわけですね」
──<少女が彷徨い探す場所…ミスト・ガーデン
を調査し私と彼女の憂いを晴らしてください >
シ)「だから陛下はブレアの憂いを晴らすために
Aの夢遊病を治療…ミスト・ガーデンの調査
を僕に命じた」
──『血の繋がりがあろうと無かろうと…
あの子は私の大切な妹です』
シ)「ブレアが妹の回復を願い、その妹が戻ってく
ることを望んだ…だから僕はミスト・ガーデンへ
出向いた その結果、Aを救うことが間接的
にブレアを救う結果になった」
──『ずっと(永遠に)いてくれるって…ウフフ』
シ)「少し…歪んでしまったがな」
セ)「時に坊ちゃん…A様と何かお約束をさ
れていらしたご様子でしたが?」
シ)「あぁ…あれか」
セ)「いったいどのような?」
シ)「……気付いてないのか?」
セ)「答え合わせをと^^」
シ)「Aと…というよりキャストとの約束だ
ミスト・ガーデンで教会に入るために体を貸して
ほしいと頼まれた時に代わりに約束させたんだ
“Aに戻ったらウェスト家に帰り
ブレアと契約しろ”」
セ)「!! …坊ちゃんの差し金でしたか」
シ)「キャストに3つの力が戻った場合 一番弱い
人間のAが死ぬだろうと言われた
そうなればブレアの悲しみは増すばかりだ
最悪 自害もあり得る…だから僕は約束させた」
セ)「結局A様は残ったものの記憶が共有
されたことで約束も引き継がれたということですか」
シ)「キャストは悪意の化身だ…復讐の後に逃げ
ないとも限らない」
セ)「クスッ))首輪ですか?」
シ)「そんな所だ」
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黒妃 - ラズベリーさん» ありがとうございます♪次回もお付き合いいただければ幸いです( ´∀`)/~~ (2016年2月14日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
ラズベリー - とても面白かったです!お疲れ様でした! (2015年12月5日 22時) (レス) id: 7d7fd385b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 紫杏さん» ありがとうございました(*´∇`*)次回作も楽しんで頂ければ嬉しいです♪よろしお願いしますm(__)m☆ (2014年12月25日 17時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - お疲れ様でした!とても面白かったです(≧▽≦)次回作も是非読ませていただきます!! (2014年12月25日 11時) (レス) id: 01156b7467 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - お茶っ葉さん» 楽しんで頂けて何よりです(/▽\)♪是非次回作へお越しくださいませ(`・ω・´)← (2014年12月24日 19時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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