◆黒執事◆〜Soul in the mist 霧の中の魂〜final

◇14.口づけの執事 ページ15

＜セバスチャンside＞


貴)「……ぅ…」

倒れそうになったA様を受け止めた

セ)「坊ちゃん 目を開けてはいけませんよ?」

A様を抱え、一人残してきた坊ちゃんに言う

今この教会はまさに血の海…

──ﾋﾟﾁｬ…

少し動くだけで血と肉片のぬかるんだ音がします

し…とても坊ちゃんが耐えられる光景ではありま

せんね

セ)「(それにしても…)」

貴)「…」

無理をなさいましたね

セ)「(まだ自分の力量も解っていない状態で…)」

気を失ったA様にもう翼はなく 人間の時の

姿…ただ、髪の色が白くなられたというところは

“あちらのA様”の影響を受けられたようです

もうお一方の影響で目が赤いままでなければ良い

のですが…姿が変わりすぎては貴女が後々戸惑わ

れるかも知れませんからね

貴)「ん…」

セ)「?」

貴)「…Zzz」←

セ)「ﾌｯ…))相変わらず貴女は…」

呑気と言いますか…能天気と言いますか…

セ)「ゆっくりとおやすみ下さい…A様」ﾎﾞｿｯ

──chu*

そっと唇の端に軽いキスを落とす これくらい良

いでしょう?貴女のオトモダチが寝ているなんて

チャンスはきっとこれが最初で最後ですからね

グ)「キ──ｯｯ(＃｀皿´)!!あの小娘セバスちゃん

のkissを!目ぇ覚めたらいじめ倒してやるワ!!」←

カ)「…」

シ)「おい、セバスチャンいいかg…な…ｯ!!」

惨状を見て固まる坊ちゃん

セ)「だから言ったでしょう( -。-) =3」

よろめく坊ちゃんを片手で支えに戻る

セ)「…立っていられますか?」

シ)「ｯ…あぁ…何とかな…」

セ)「手をお貸ししますよ?」

シ)「…僕は…いい……Aは?」

セ)「よくおやすみになられております」

貴)「Zzz…」←

シ)「ﾌｯ…))相変わらず…能天気だな

だが悪い意味じゃない」

セ)「そうですね」

シ)「…Aとカリバンを運べ さっさとこの町

を出るぞ」

セ)「御意」

シ)「グレル お前はどうする?」

グ)「アタシはまだここにいるワ この女のレコー

ド回収にもうちょい掛かりそうだから」

セ)「それは何よりですね さようならグレルさん＾＾」←

グ)「あぁん酷いｯ!!でもイイ…///」←

シ)「(-""-;) 早くしろ」

セ)「はい」

本来レディを肩に背負うなど失礼極まりない事な

のですが…

──ひょいっ

右にA様、左にカリバンさんを背負う

お二人ともなると仕方ないですね

──ｷﾞｨｨ…

門が開く…

シ)「おい…」

セ)「?」

シ)「お前も来るか?


ローラ」
　

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