◆13.標的の民衆 ページ14
まだエラが悶えていた
でもまだだ…まだ足りない
あんたの流す涙なんて…
──『ぅ…ぅう…』
“A”が流し続けた涙に遠く及ばない
両手に炎を込めて一気にエラに放った
燃え上がる肉の塊を巻き付いた包帯を引っ張って
真っ二つに引き裂いてやった
エラの最期の断末魔と共に生焼けの肉片と焦げた
血液が教会に散りばめられる
グ)「なるほどね…」
グレルさんが冊子を広げる
グ)「 <死亡予定者 エラ・キャメロン(45)
場所:ミスト・ガーデン
職業:司祭
謎の魂により全身を焼かれた上、身体を裂かれた無惨な姿で最後を向かえる>うーん…リスト通
りネ」
グレルさんがエラにチェーンソーを刺す傍ら、私
は自分の中に言い様のない違和感を感じていた
貴)「……」
あれ?
可笑しいな…
エラもダリアもいなくなったのに…
何で??
マダ…
マ
ダ
マ
ダ
足
リ
ナ
イ
ヨ
・
・
・
?
貴)「! …………フフ……あぁ…そっかァ」
エラだけじゃないもんね
私の教会の門に目を向けた…
私の視線を感じて恐怖し、固まる町人たち…
18年前の儀式で立ち会っていたのは町の人間のほ
ぼ全員…いや 子供たちだって学校で散々“私”
を甚振ってくれたんだっけ??
なんだ…全然足りないわけだよね…
あーあ…フフ…
────────全員殺さなきゃ…((ニヤリ
私の足下から現れた包帯と…真っ黒な髪の毛…
それらが幾つもの無数の蛇のように民衆に迫った
──シュルッ!!
「きゃあぁぁぁ…ッ!!」
「イヤァァァ…!!!」
「うわぁあぁぁぁ!!!」
包帯と髪の毛は憎悪のままに巻き付き締め上げ
時に引き千切った
シ)「!! 血が…(顔に…)」
セ)「!! 坊ちゃん此方に!」
セバスチャンがカルをもの陰に寝かせシエルを庇
うように包み込む…どうしようセバスチャン…
悪魔ってこういうもの?ダメ…止まんないww
相手が子供でも大人でも関係ない…かんけーない
…カンケーナイ!!!
変なの…さっきまで誰かに斧が刺さるだけで失神
してたのに今は人間の身体を八つ裂きにしても笑
って立っていられる…ホント不思議
貴)「アハ…ハは…あはははははははは…っ!!」
もう可笑しくて笑が止まらない
でも
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ──ッッッ!!」
最後の町人…少女の一人の断末魔を最後に
私の意識は途切れた
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒妃 - ラズベリーさん» ありがとうございます♪次回もお付き合いいただければ幸いです( ´∀`)/~~ (2016年2月14日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
ラズベリー - とても面白かったです!お疲れ様でした! (2015年12月5日 22時) (レス) id: 7d7fd385b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 紫杏さん» ありがとうございました(*´∇`*)次回作も楽しんで頂ければ嬉しいです♪よろしお願いしますm(__)m☆ (2014年12月25日 17時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - お疲れ様でした!とても面白かったです(≧▽≦)次回作も是非読ませていただきます!! (2014年12月25日 11時) (レス) id: 01156b7467 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - お茶っ葉さん» 楽しんで頂けて何よりです(/▽\)♪是非次回作へお越しくださいませ(`・ω・´)← (2014年12月24日 19時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ