◆黒執事◆〜Soul in the mist 霧の中の魂〜final

◇12.悪戯の炎 ページ13

＜シエルside＞

──バサァァァ…ｯｯ!!

全)))「「「!!!?」」」

あの姿は…!!

貴)「シエル…」

シ)「! 何だ?」

貴)「暫くカルを…お願いできる?」

…意識はAのままか…

シ)「分かった セバスチャン」

セ)「御意」

セバスチャンが薪の山からカリバンを持ち上げる

セ)「完成したのですね…ついに」

貴)「ｸｽｯ))セバスチャン気付いてたんでしょ?キ

ャストが悪魔だって」

セ)「ええ…((ｸｽｯ」

貴)「シエルをしっかり守ってねセバスチャン


巻添えにしない自信ないから」ﾎﾞｿｯ


セ)「! 分かりました((ﾆﾔﾘ…」

セバスチャンが戻ってくる

シ)「何を話していた?」

セ)「世間話です＾＾」

悪魔の世間話か

シ)「…笑えないな」

セ)「そうですね では私たちは少し距離を置きましょう」ﾋｿｯ

シ)「? 何故だ?」


セ)「A様が本気のようですので＾＾」

　



エ)「イヤァァァ────…ｯｯ!!!」


シ)「!? (エラの悲鳴…!)」

見るとエラが宙に浮いていt…ん?いや違う…あ

れは…手足に何か巻き付いて…浮かされているのか…


＜Aside＞


私の足下からエラに向かって忍び寄る薄汚れた包

帯…“A”が火傷の患部に巻いていたものだ

エ)「ぃゃ…いやｧｯ!!来なi…!?んムグッ!?」

エラの言葉を遮るように包帯を口に巻き付けた

包帯は彼女の手足に巻き付いて 強く動きを封じた

エ)「んんん…っっ!!」

涙ぐみながら喚くエラ 周囲に視線を泳がせ助け

を求めるがだれも彼女を見ようとはしない ロー

ラはただ娘に吊るされた妹を見据えるだけだった

当然私にもかんけーない

貴)「ねぇ…伯母さん」

エ)「((ﾋﾞｸｩｯ!!」

貴)「伯母さんは何で私を殺そうとしたの?

教えて?悪い理由じゃなかったら許してあげる」

エ)「ん!?んんん…ｯ!!」

必死で音を発するエラ

貴)「え?何??分かんないw 何にも言わないなら…

やっぱり伯母さん 悪い理由で私を…「んんｯ!」

違う?じゃあ2択にするからお口で答えてね?Yes

か答えなかったら…」

私の指先に炎が灯った キャストの影響だ

貴)「包帯に引火させるよ?」

エ)「!」

貴)「“Aなんかどうなっても良かった”」

エ)「んんｯ!!」

貴)「何にも言わない?じゃあYesね?」

──ボッ!!

エ)「──────ｯｯｯ!!!」

身体を一部だけ焼かれ苦しむエラ

…まだ足りない

─『もう…生きていたくない』
─『チクショウｯ!』
─『A──ｯｯｯ!!』


私たちの負った痛みは…こんなものじゃない…!!

◆13.標的の民衆→←◆11.未完の悪魔

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す