【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？４【一期一振】 (ページ15)

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外に出たことで、一期達は巻き返す。

極といえど所詮一振。

この本丸の初期刀・陸奥守とエース(自称)・一期一振のタッグにはさすがに歯が立たないらしい。

その間にアタシは雛の傍に駆け寄る。

雛は驚きを隠せない様子だった。

遥「…」
雛芥子「…話すことなんて、ない」
遥「アタシはある」
雛芥子「…」

雛は頑なに話そうとしない。

でもアタシは知っている。

彼女がとても優しいことを。

意外と芯がしっかりしていることを。

だから、こうして今まで信頼できた。

遥「…雛。アタシはアンタに会うまで人間関係クソみたいだった」
雛芥子「え…？」
遥「…アンタなら、って仲良く出来たんだ」

雛は目を逸らした。

遥「アタシは、アンタほど仲良くしたやつはいないよ」
雛芥子「！」
遥「だから…せめて、なんでそんなことしたのかだけでも聞きたいんだ」

三日月がいつかに言っていた、雛芥子という花の花言葉。

それは、確かに雛にピッタリだった。

遥「 “ 思いやり ” のあるアンタの事だ。どうせ他人のこと第1で考えたんだろ？」
雛芥子「っ…」
遥「…雛。教えて」
雛芥子「…」

その時、庭の方で雛の山姥切国広のうめき声が聞こえた。