【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？３【一期一振】 (ページ15)

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遥「その中には、アタシがいる。奏先輩がいる」
和泉「…？そうだな」
遥「そして、もちろん翼もいる」
和泉「…」
遥「翼は、一生懸命、歴史を守ってきた」

それは、引き継いだアタシだからこそ分かることだと思う。

翼のいた本丸の空気、雰囲気。

そして、一緒に過ごしてきた仲間達の顔。

それを見れば、いかに翼が頑張っていたか、手に取るようにわかった。

遥「アンタらは、自分の子供が必死に守ってきたものを、見捨てるの？」
かれん「！」
遥「確かにアンタらが居ないと勝てないってほどアタシらは弱くない。でもアンタらがいた方が、アタシ達が守ってきたものを、より正確に、明確に、安全に守れる。上はそう判断したから、わざわざ頼みに来てるんだよ」

なるべく丁寧に気持ちを伝える事が大事だと、おじいちゃんは言ってた。

丁寧かはわからないけど、これが、アタシの本心だ。

かれん「…兼定」
和泉「…」

和泉守兼定はまだ抵抗があるみたいだ。

その気持ちもわかる。

自分の子供を政府に拉致られたんだから。

…なら。

遥「会おう。翼に」
和泉・かれん「！？」
遥「翼が過ごした場所に行けば、何か変わるかもしれないし…この機を逃したら、もう翼には会えないかもしれないよ」

アタシのその言葉を聞いて、2人はしばらく見つめ合い、頷いた。