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九十九 ページ12

一期「何を、ですか?」
遥「うん」
一期「そうですね…」




考え込む一期を見て、ハッとする。

何聞いてんだアタシ。

まるでカップルが「私のどこが好き?」ってイチャコラしてるみたいじゃん。

うわ、聞くんじゃなかった気持ち悪い…




一期「…目が」
遥「目?」
一期「はい」




アタシの目は、決してかわいいとは言えない。

一重だし、若干ツリ目なせいで怖がられることがしばしばある。




一期「力強く、鋭く、筋の通った…奥に優しさが隠されている、光り輝く目。それだけではありませんが、一つ挙げるのであれば、目が好きです」
遥「…」




顔に熱が集まるのが分かり、手に持っていたメニュー表で顔を隠す。

やばい、今絶対、真っ赤だ。




一期「おや?」
遥「…聞くんじゃなかった」
一期「はっはっは、照れ隠しですかな?」
遥「ぶん殴るぞ」
一期「では、各個撃破と洒落こみますか」
遥「望むところだ」




タイミングを見計らったように、パンケーキが出てきた。

悔しい、美味そう、アタシも頼めばよかった。









歌仙「只今戻ったよ」
鬼神丸「歌仙殿。滝はいいのか?」
歌仙「何、2人の世界を邪魔したくなかったのさ」
鬼神丸「…なるほどな」
歌仙「どうだい?花札を持ってきたんだが、暇つぶしに」
鬼神丸「花札か。お手柔らかに」

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作者名:桜海 | 作成日時:2018年10月13日 8時

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