【中村悠一】 中村の嫁はわがままがーる

へっちゃら ページ28

日向がやってきて2週間ほど経ちました。

「じゃあ、仕事行くわ。今日は夕方には帰ってこれるから」
「ふーん。おけおけ。

ひなちゃ〜ん？アン○ンマンでちゅよ〜？」

放置されています。

『ゆーいち！！いってきますのチューがない！！』

と言っていた嫁はどこに行ったのだろうか。
日向をあやすAの背中を寂しげに見つめていると視線に気づいたのか突然振り返った。

「なに」

なんて目なんだ・・・。まるでさっさと行けとでも言っているかのような目・・・。
夫婦の冷め方を学びながら玄関に向かおうとした瞬間。

トスっ

と背中に小さな体がくっつく。

「日向、パパにいってらっしゃいは？？」
「あう」

Aが日向の俺の背中に乗っけていた。

「今日のお夕飯はお鍋だから早く帰ってきてね！！」

あんなに仕方なくやっていたいってきますのチュー。
まさか、自分からする時が来るとは。

「いってきます」

家族の温かさを感じました。


《冬一番の寒さなんてへっちゃら》＿＿＿＿Twitterより

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