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それでも申し訳なさそうに
ありがとうございます、と言った
彼女も自分とはまた違う罪悪感を感じているのがよく
分かった。
でも彼女の罪悪感は、ただ先に帰ってしまったことだ
けじゃない。
きっと壱馬さんに介抱してもらって帰ったこと、それ
も含まれている。
その事がここまできても、二人の縁の強さみたいなも
のを突きつけられている気がしてならなかった。
でも、Aさんのことだ。
自分と前に進むと決めてくれたのにも関わらず、壱馬
さんと何かやましい事などきっと無いはずた。
だけど、やっぱり聞きたい…。
何事もなく帰れたのか、どんな距離感だったのか、
Aさんは今、何を思ってるのか…？
無言の時間になったいるとは気づかず、頭の中でモヤ
モヤと考えていたら、Aさんは少し早口で、
ーあのっ！そんなこんなで、ちゃんとお祝いすること
ができなかったので、今度改めてお祝いさせてもらえ
ないでしょうか？！ー
嘉「…えっ…？」
ーあっ、でも嫌なら全然断って頂いて…、ー
嘉「全然！めっちゃ嬉しいです！！」
思ってもみなかった展開に嬉しくて、思わず被せ気味
に返事をしてしまう。
ー良かった〜。そしたらまた都合の良い日を後で教え
てくださいー
嘉「もちろんです！」
そう言いながら誰も部屋にいないのを良いことに、一
人ガッツポーズをしまくる。
それからは、たわいもない会話を少ししてから電話を
切った。
ニヤける顔のまま、またベットにボフンッと横になり
真っ白な天井を見上げるが、その天井の色とは反対に
次第に心の中はグレーになっていく。
って俺、何やってんだか…。
別れたとはいえ、壱馬さんにいつでも戻られてしまい
そうな状況だっていうのに。
不安定な吊り橋の真ん中にはAさんがいて、その
両極端に自分と壱馬さんがいる。
どちらかに行かなければ、その吊り橋はグラグラと揺
れ、いずれ落ちてしまう。
まさにそんな状況下だ。
それにあの時、壱馬さんの後を追えず動かなかった自
分の身体。
思い出しただけで、情けない。
壱ー…Aさんのこと好きなら、大切なら…目ぇ離
すなー
彼女を、放ったらかしにしていたわけでもない。
それでもただ言えるのは、小さな異変に気づかなかっ
た。
壱馬さんは気付けて自分は…、
嘉「…カッコ悪…。」
そう呟いて、目を閉じた。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
