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それから壱馬くんとすれ違いの毎日で、
なかなか顔合わせができないまま日が経つ。
そして最初の頃のように、置き手紙を置いておくこ
とはやめた。
なぜかっていうと、なんだかんだリビングに誰かし
らが毎朝、毎晩くつろぐようになったので食事のこ
とで伝えたいことがある場合は、伝言を頼むように
したからだ。
だけど、なぜか壱馬くんへの最初で最後の置き手紙
が捨てられなくて、おばあちゃんの家から持って帰
ってきた、おじいちゃんからのラブレターと一
緒に小さな箱に入れた。
「へんなの…。」
自室でポツリと呟く。
なぜ保管しようとしているのか、自分でもよく分か
らなかった。
「…あ、お米炊き忘れた。」
明日の朝は、今更になったけど、壱馬くんリクエス
トの和食に答えようと思っていた。
だけど、炊飯器をタイマー設定にしてくるのを忘れ
たので、一階へ降りる。
翔平「いやまじだから、これ！」
慎「まじっすか？ウケる。」
陸「…っていうんだって！」
陣「え、そうなんか〜。」
リビングでは各々がテレビを見てたり、ソファで談
笑していた。
げっ…もう23時だし誰もいないかと思ってたけど、
けっこうな人数いるし…。
私は忍法隠れみの術のように、サササッとキッチン
に向かい、お米を炊飯器にセット。
よし、誰も気づいてない。
…が、タイマー設定のボタンを押した瞬間、
♬♫ 〜
炊飯器特有のメロディが流れ、リビングにいたほと
んどの人が振り返ってこちらを見る。
「どっ、ど〜もぉ〜。」
私はその場で固まる。
陣「なんやビックリしましたわ〜！急に炊飯器から
音鳴るから！」
陸「ポルターガイストかと思った！」
慎「いつのまに来てたんすか。」
「すいません…じゃ、失礼します。」
無駄な絡みはしたくないと思い、踵を返して二階に
上がろうと振り返った瞬間、
ドンッ
誰かとぶつかった。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
