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「すいません！！大丈夫ですか？！」
私が下げた頭を上げたと同時に、
慎「あ、おかえりなさい壱馬さん。」
慎くんの声で、私の心臓はいっきに固まる。
壱「ただいま…で、はじめまして川村壱馬です。」
前髪にかかるか、かからないかの黒い髪、小さな
顔、甘い香水の匂い、そして低くて印象的な声。
この人が壱馬くん…。
「はっ、はじめまして。AAです、よろしく
お願いします…ぶつかってしまってすいませんでし
た…。」
壱「俺は大丈夫ですよ、それより腹減ったー。」
壱馬くんは荷物をドサッとソファに置き、手を洗い
に洗面所へ消えていった。
陣「壱馬と今日が初対面だったんすか？」
すかさず陣くんが目を丸くして聞いてくる。
「はい…なかなかタイミングが合わず…。」
陸「えー！おっそ！笑
そんなこともあるんだね〜。」
壱「何がっすか？」
「っ！！」
声の方を見ると、いつのまにか戻ってきた壱馬くん
がダイニングテーブルに座るところだった。
なんでこんなに、胸がうるさいというか…ビクビク
してるいうか…。
私はそこから逃げるようにキッチンへ行き、壱馬く
んのご飯を温め直す。
陣「いや、同じ屋根の下にいるのに、壱馬とAさ
んが今日まで会うことがなかった不思議話よ。」
壱「あ〜、それホンマ不思議っすよね。ま、でも
今日やっと顔合わせできましたからね。…あっ、あ
りがとうございます、いただきます。」
壱馬くんの前に、温め直した料理を並べて気づいた。
見かけによらず、ちゃんといただきますとか言える
ところ、食べ方も綺麗なところ。
この子は予想に反することばかりで、驚かされる。
みんなは壱馬くんが食べ始めたので、また自分たち
の会話を始め、私は彼のコップに麦茶を注いであげ
ていたら、
壱「置き手紙、最近なかったっすね。」
「あー…はい。リビングにいてくれる人が増えたの
で、伝言の方が良いかなって…。」
「あれ、けっこう嬉しかったのに。」
野菜炒めをかき集めながら壱馬くんは、ポツリと言う。
「えっ…、なんかすいません…。」
壱「ハハッ、なんかってなんすか。笑」
あー、なんだろう。
この人たちといると、調子が狂う。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
