みすまっちLv.Max【そらる】

Lv.4 ページ4

授業中ちらりと横の席を見ると、また寝ている彼方君。




なんてかっこいいお顔なのだろうか。




今、スマホを出して寝顔を撮影させていただきたい気分。



このままこっち向いたまま寝てくれれば、
幸せだ…




彼方君はきっと私がこんなこと思ってるなんて知らない。



こんなにも君を目で追ってしまうようになったなんて知らないと思う。





君を知るまでの私は、メイクもしないし、髪の毛も黒髪だった。


毎日、同じことばっかを繰り返して
楽しいことがあまり自分の中でなかったけど




あの日。図書室に本を返しにきた時

なかなか本が届かなくて
背伸びをしていた私の後ろにサッと現れて

指先で押していた本を簡単に戻してくれた。




「…ありがとう」



「どういたしまして。」



見上げてお礼を言った後に、言われた言葉なんて普通の言葉なのに



低い声と、あのかっこいい顔でそう言われたら、簡単に私の心は奪われた。



仕方ないよね？かっこよかったんだもん。



それから、彼と話せるようになったらいいなって思って

今の私と真逆の姿になろうと思った結果がこれだ





この姿になってから話しかけてくる女の子も増えた




人は見た目で変わるんだってやっぱり思ったよね







彼方君とクラスが同じになった時はチャンスだと思ったし、


まさか隣になるとは思ってなかった






話しかければ話しかけるほど


彼のことを少しずつわかっていけてる気がして



私はどんどん彼方君という沼に浸かっていく気がした

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