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それでも 48 ページ50
(Aside)
回した腕に更に力を入れ、強く抱きしめる
強く、強く
こうしないとどこかに消えてなくなりそうだから
ゴツゴツした腕が私の背中に回る
いつもは力強いその腕も、今日ばかりはか弱く感じた
背中をさすると嗚咽を漏らす大くん
こんなことしかできない自分に腹が立つ
「ごめん…っ」
何もできなくて
「ごめん、ね」
助けれなくて
ごめんなさい
.
.
.
2人が泣き止んだと同時に、お互いが回してた腕を解く
よほど力を入れてたのだろう。腕は赤くなっていた
「帰るか」
さっさと歩いて行ってしまう
歩幅を合わせて横を歩いてくれる君はもういない
私と大くんの開いた距離は、私達にできた溝と同じくらい広かった
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作成日時:2014年9月13日 1時