検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:18,041 hit

それでも 48 ページ50

(Aside)



回した腕に更に力を入れ、強く抱きしめる

強く、強く

こうしないとどこかに消えてなくなりそうだから

ゴツゴツした腕が私の背中に回る

いつもは力強いその腕も、今日ばかりはか弱く感じた

背中をさすると嗚咽を漏らす大くん

こんなことしかできない自分に腹が立つ

「ごめん…っ」

何もできなくて

「ごめん、ね」

助けれなくて



ごめんなさい


.


.


.

2人が泣き止んだと同時に、お互いが回してた腕を解く

よほど力を入れてたのだろう。腕は赤くなっていた

「帰るか」

さっさと歩いて行ってしまう

歩幅を合わせて横を歩いてくれる君はもういない

私と大くんの開いた距離は、私達にできた溝と同じくらい広かった

この小説の続きへ→←それでも 47



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2014年9月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。