それでも…。【黒バス】 (ページ35)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:18,033 hit

それでも　33 ページ35

(Aside)

キーンコーンカーンコーン

授業の終了を告げるチャイムが鳴る

「おっしゃ！帰ろーぜー」

「部活だ部活ー」

白金監督のことを聞いた後からは、授業なんて頭に入ってこなかった

前に白金監督が私に言ってきた

『キセキの世代、彼らの力は強すぎる
現に青峰はその力に悩まされた

チームをまとめるには、むしろこれからフォローしていかないといけない

もし、私に何かあったら、藍川、彼らのこと頼んだぞ。真田コーチと共に、この帝光バスケ部を支えてくれ

まあ、私の身に何かおこるなんぞ確率は低いから安心せぇ』

そう言って愉快そうに笑っていた

復帰できるのだろうか？

「……！」

様態は？

「…い！」

なんの病気？

「おい！！！A！」

「うぇっ！？」

「ったく、なんつー声出してんだよ。つか部活、はやくしねーと遅れるぞ」

どうやら1人でボーッとしていたようだ

教室には私達だけである

何回呼んでも返事しないかったって、横で大くんがブツブツ言ってる

「ごめん、待っててくれてありがとね」

「ん」

短く返事をして、

「ほら、荷物持ってやるから貸せ」

「いや、いいy…」

言い終わるうちにさっさととってしまった

「俺が持ったほうがはやいだろ？」

「…ありがとう」

意外と紳士的なとこあるんだなぁ

走っている時も大くんは私にペースを合してくれる

先に行っていいよといえば

「荷物持ってるからいつもより遅いだけだ」

そうやって優しい嘘をつく

ほんと優しいんだから

大くんは本当は優しくていい人だから

だからこそ

だからこそ、笑ってプレーしてほしい