ダイヤのA 成宮鳴の彼女(仮)になったわけで。

ワガママ38 ページ39

馬「やっとか」


『やっと……ですかね？すいません。』

あれ、デジャブ……


ワガママ生活13年と31日目



『なんか、よぉぉぉく考えてみたら…って思って待ってるからなって言われて待たせっぱなしも悪いよねって思ってそれで…』


馬「部員全員の前でコクったと」


『ﾌﾞﾌｯ！！！』



飲みかけの紅茶をホントに吹き出した。



…亮介さんいなくてよかった…



馬「ちょ、きったな…切っていい？」


『あ、待ってって』


馬「…まあ、いいんじゃないの？アンタ達らしくてさ」


『…うん』


馬「これで、彼女(仮)から彼女になったんだな」


『うっ…そうで、すね……/////』


馬「何を今更照れとるお主……あ、そろそろバイトの用意しないと…んじゃ、また明日たーっぶり吐き出させるからな〜」


ブチッ…


『え、ちょ、ま、馬渕ぃぃ〜〜！？』


ったく…


『あ、そーいえば馬渕の彼氏って誰なんだろ？』


年上だっけ？…あれ？それは博多さん？んー…


『明日聞こうっと』


【俺もずっと前から知ってた】


『…そんなに私は顔に出やすいのか…』


…とりあえず、これで本当に成宮鳴の彼女…


『…嬉しいなぁ…』









･









鳴「え？俺にもプロ野球とメジャーからのスカウト？？それ、まだ早くない？雅さん」


雅「…まあ、視野に入れておけって事だろ。お前の場合、メジャー球団からのスカウトが多いらしい。考えておけ」


鳴「…海外…」


雅さんと別れ、自室に戻って考える。







【１人にしないでね、鳴…】








小さい頃のAの最初で最後のワガママが頭をよぎる。






鳴「……それを破ったら俺のワガママに散々付き合ってくれてたAに悪いよな…」



【１人にしないでね】









それから、俺たち稲実は夏大甲子園出場、準優勝だった。


そして、秋大…3回戦敗退…。





俺の力不足だった。




けど、それをバネにかえ皆はトレーニングに励んだ。






そして、新しい季節を迎えた…………






俺達最後の年を……。

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