スナックお登勢の末っ子さん【坂田銀時】

キ○ドもル○ンも結構それなりに頭使ってるんだなあと思いました。アレ、作文？ ページ8

雲行きが怪しくなったのは、ストーカーの顔が発覚してすぐのこと。

ようやく山崎と連絡が取れたので、勘定方の大貞兼と写真の人物が一致するか見てもらうことになった。

すると、数日もしないうちに返事が来たので依頼人が仕事の間、屯所に赴いた。


「映り込んでいるのが全身じゃないから確証は持てないけど、勘定方の大貞兼松太郎とは違うと思うよ」

「え、違うんですか？」

「オイオイ、どういうこったジミー」

「テキトーこいてんじゃねぇぞコルァ。もぐ、地味だから何喋っても使われないとか勘違いしてんじゃねーぞコルァ。んぐ。そんなんだから一生影薄いまんまアル。もぐ」

「あのチャイナさん。それ俺のあんぱんなんだけど、」


屯所の食堂にて、向かい合うは監察方のジミーこと山崎。隊服でないところを見るに、任務から戻ってきたのか非番だったのか。それでもちゃんと時間をつくってくれたのだから有難い。

茶菓子くらい出せよと強請る銀時と神楽に気圧され、たまたま貯蔵されていた煎餅と茶を出して話を進めた。とっくに煎餅を平らげた神楽は、山崎の数少ない食糧(あんぱん)を掠め取り罵詈雑言とともに咀嚼していた。


「映りが小さいからなんとも言えませんがね、大貞兼公は左目の下にホクロがあるんですよ。ここの写真の人間にはそれがない」

「てことは何か？ こいつは王貞○じゃねーってことか」

「ソ○ト○ンクの話はしてませんがね。

ただ、この人物は大貞兼公と顔が似てるんですよ。調べたところ、大貞兼公には双子の兄がいるらしいんですがね。家と折り合いが悪く、出奔して舞台役者をやってるとか。身内なら名刺をくすねることなんて造作もないでしょうし、これだけ顔が似てるんだから本人だと名乗っても違和感は無い」

「でも、なんでその大貞兼さんだと名乗ったんでしょうか？ 舞台役者ならそれなりに顔も知られているでしょうし、そっちを名乗った方がいいんじゃあ……」

「家と折り合いが悪いっつったから、そっちの評判落としてーとかそういうもんじゃねーの？」

「また適当な……」

「それと、ここ最近の大貞兼公の行動を洗ったところ、どうやら長期休暇を取っているようです。場所は九州の有名な温泉地で、奥方が同行してます」

「つまり、本人は江戸にはいないんですか？」

「そう。てことはだ、本人不在なのを知らない人からすれば、大貞兼公を名乗る人物が好き勝手しても本人だと思い込んでしまう。

それも、顔がよく似た人だと尚更ね」

男も女も愛を求めるストーカー→←世界には似た顔が3人いるとは言うが会ったところで話す内容もクソもない

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